ここのところずっとテストを行っていたパワーアンプですが、ケースに組み込む作業を行ってみました。

先日のブログでは「音がイマイチ」みたいなことを書きましたが、不思議なことに変な音がしたのはその日だけで、それ以降はBOLT30のチューブパワーアンプと遜色ない音がしています。

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きっと使っているうちにパワーアンプ基板のエイジングが進んだんでしょうね。いえ、間違いなくエイジングのおかげで音が良くなったはずです・・・。

んなわけないやろ!デジタルアンプでエイジングもクソもあるかいな!とツッコミを入れたくなりますね(笑)。たぶんたまたまその日だけ接触とかの関係で音がおかしくなってしまったのか、あるいはオーバードライブペダルのマクソンRTO700のセッティングやプリアンプの設定がずば抜けて変だったんでしょうね。あるいはワウのスイッチがオンになっていて気がつかなかったのか。

理由は本当のところよくわからないのですが、いずれにしても400円のデジタルパワーアンプの調子はいい感じです。なので部品も届いたこともあってケースに組み込んでしまうことにしました。

ケースは一般的なMXRサイズのケースに組み込みました。ケースにインとアウトのジャックの穴と電源アダプター用の穴を開けます。それをリーマーで広げて必要な大きさにして終了。あとはテストに使っていたジャックを外して普通のフォンジャックを半田づけしてケースに組み込み。実に簡単なものです。

さてそうやって完成したので、ボードとスピーカーの間にセットして鳴らしてみます。・・・が、音が鳴らない。「ポツ、ポツ、ポツ」と定期的な小さなノイズは鳴っていますが、肝心のギターの音がしません。

おかしいと思ってジャックの接触やショートをチェックしてみたのですがどこも異常なしです。はて、なにが問題なのだろう?

ケースに組み込んで音が鳴らなくなりましたので、電源ジャック、イン/アウトのジャックをケースから外して鳴らしてみますと、鳴ります。と言うことはケースへの組み込み方が悪い、ということが原因です。

で、たまたまインプット側のジャックの片方の端子がケースに接触すると音が鳴らないことがわかりました。試しにもう一つの端子は接触させても音が鳴ります。「なるほどな、ここが当たっていたのかも」と思いながら、今度はアウトプット側のジャックをケースに接触させてみますと、なんと、二つある端子のどちらがケースに接触しても音が出ないことがわかりました。

つまり、スピーカーにつなぐアウトプット側の端子はケースと一切接触してはいけなかったんですね・・。普通にエフェクターを作るような感覚でなにも考えないでケースに取り付けていましたが、それじゃダメなようです。

もちろん、こんなのは電気関係にお詳しい方なら「おまえ、そんなことも知らないのか。バカだなぁ」と笑われるような話かも知れませんが、素人というのはそんなものです(笑)。要するにアウトプット側のジャックはケースと接触しない非接触型のコネクターにする必要があったわけなんですよね。

手元に非接触型のコネクターがないものですから、とりあえずケースにマスキングテープを貼って絶縁してコネクターを取り付けることにしました。そうやって再び組上げてみますと、おおっ!鳴りました。よかった。完成です。なお、ステージで使っているときに急にトラブルが起きて音が出なくなるのはいやなので、近いうちにアウトプット側のジャックは非接触型に交換したいと思っています。

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サウンドはもちろん特に問題はありません。このパワーアンプができあがって以降はこのパワーアンプとスピーカーを使ってギターを鳴らしているだけで、一切ギターアンプ本体は使っていません。重量も100gか200g程度の軽い空箱のような小さなエフェクター用のボックスに入ったアンプですが、自宅やスタジオ・ライブハウスで使うには十分パワフルな60Wの出力ができるパワーアンプです。

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こういったコンパクトパワーアンプは、ペダルボードに組み込んでそこからスピーカーケーブルでスピーカーをドライブさせることを推奨するメーカーなどもあります。確かにギターケーブルを長い距離使うより、スピーカーケーブルを同じ距離使うほうが音質に与える影響は低いはずなので、そのような使い方を推奨するのは当然と言えば当然です。

私も本当はそうしたかったのですが、先日書いたような理由で、結局スタジオやライブハウスに置いてあるギターアンプのスピーカーが必ずしも単体で使えるかどうかわからないので、私の場合はペダルボードはあくまでプリアンプで音を作るまでにしておいて、ギターアンプのスピーカーが単体で使える場合のみコンパクトパワーアンプをアンプの上や横、あるいは下に置いて、そこまではシールドケーブルでボードからつなぎ、パワーアンプから後ろのスピーカーまでをスピーカーケーブルでつなごうと思っています(あるいはスピーカージャックを直接パワーアンプのアウトプットに挿す)。

さあ、これでようやくスピーカー以外のギターサウンドシステムが完全に完成しました。あとはこのアンプを使ってスタジオにあるいろんなアンプのスピーカーから音を出してその違いをチェックしていこうと思っています。

でもこういう小さなデジタルパワーアンプをギター用にもっとチューンしたものをメーカーが開発してくれれば、ギターのアンプシステムなんて飛躍的に小型化できるのにね。プリアンプだって小さいのがたくさんできてきているし、デジタルのアンプシミュレーターとかも小型化すればいくらでも小さくできるはず。

そのプリアンプとパワーアンプを組み合わせれば大きなアンプヘッドを持ち歩く必要なんてなくなって、いつでもどこでも自分の音が鳴らせるようになるので、早くそういう製品をお手頃な価格で販売してほしいですね。「真空管が~」とか「ラッカーのほうがボディの鳴りが~」とかやってるようなオカルト商売のほうがカネが儲かるからなかなかメーカーはデジタル製品を手がけるつもりはないのでしょうが、本当にユーザーの満足を考えて、ユーザーの広がりを考えるのならお手軽に良い音が出せるシステムを販売するのもアリだと思いますけどね。

だってエレキギターだってたかだか電気楽器じゃないですか。極論すれば金属製の弦の音をピックアップが拾って、それをアンプで大きな音にしているだけのこと。なぜエレキギターだけがこれだけ強烈に発展してきたデジタル技術の革新に乗っていかないのか不思議でしかたありません。本来的にはいくらでもデジタルと融合していけるはずなのに。

ようやく最近プロでも使うようなデジタルアンプが出てきましたが、そんなの遅すぎたくらい。ギターだってトーカイのタルボとかスタインバーガー、あるいはLINE6のVARIAXなんかが本来エレキギターが進んでいくべき方向性だと思いますね。別に木製に過度にこだわる必要はないと思うし、ピックアップから出てくるサウンドだっていくらでも加工・シミュレーションして出力すればいいと思うんですよね。

もっと音源を操作して鳴らすための入力装置・キーボードとしてエレキギターが進化していけばシンセとの融合も容易になるし、そうなればアンプから出てくる音も信じられないほど多彩になって表現力が豊かになるのにね。エレキギターがアナログに必要以上にマニアックにこだわっている限り楽器として魅力を失って新しいユーザーを呼び込めないと思うんですよね。

だって若い人はいろんなことを知ってるし、いろんなことに興味があるし、いろんなことをやってみたいと思うものですからね。そういう時代の要請にエレキギターに関する道具も応えていかないとねぇ。いつまでも重たいだけの真空管アンプヘッドがないといい音が出ない、なんてことを信じてマニアックに大金をつぎ込んでいるだけじゃ、若い人はギターなんか弾かなくなっちゃいますよねぇ。

アンプくらいもっとコンパクトにいい音が出せるシステムをデジタル技術で作り上げるべきじゃないかと思いますね。正直言って、アンプなんて500グラムくらいの重量の小さなケースに作り込むことは十分可能なはず。それをやらないのはメーカーの怠慢だと思うし、オカルト商売に頼った金儲けを考えているとしか思えないですねぇ。

そんなことばかりやってると、日本の楽器メーカーなんてこだわりなくいいものを作ろうとするアメリカや新興国のメーカーにあっという間に駆逐されちゃうんですよね。DX7を作ってキーボード界を席巻したときのような革新的なギターサウンドシステムを日本のメーカーが作るべきだと思いますね。

ワイヤレスからパワーアンプまでをせいぜい2キロくらいまでの重量のケースに入れたマルチタイプのフロア型ペダルシステムを早く発売して、ギターサウンドシステムを全て足下で完結させるようにしてほしいと願いますね。そうなればスタジオやライブハウスもスピーカーボックスだけ置いておけば良くなりますし、ライブではラインからPAに直接出せば良いので、スタジオ経営のあり方やライブでの姿もずいぶん変わると思います。

それくらいの革新的な手軽なギターシステムを早く作ってほしいですね。現状のアマチュア用機材ではまだまだ革新的とは言えないです。

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