いまの私のストラトはフロントにもハムバッカーを付けていますが、いままであまりこれで本格的にジャズギターを弾こうとは思ってきませんでした。理由はよくわかりませんが、たぶんAMTのプリアンプを通して生音を鳴らしたときのサウンドがジャズには余り向いていないと感じた印象が強かったからでしょうね。

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しかし、昨日ボードのセッティングをするのが面倒くさくなったのでたまたまギターをアンプ直で弾いていたんですけど、そのときにクリーンチャンネルにしてフロントピックアップで弾いてみたところ、結構フルアコに近いようなトーンが出たんですよね。

もちろん弦の太さが全然違いますし、ボディ構造や弦の違いによるトーンの違いは当然ありますので、全く同じトーンというわけではありませんが、でも普通にレスポールやセミアコレベルのジャズトーンが鳴りますね。そのサウンドがずいぶん気持ちよかったものですからしばらくその状態でギターを弾いていました。ピックも分厚くて小さなものをジョージ・ベンソンのように逆アングルに持って。この逆アングルにピックを持つというのは、そうですね、ドラマーがジャズを叩くときにはレギュラー・グリップにするような感覚でしょうか。「気分はすっかりジャズ」になれます(笑)。

このサウンドの良さは、アンプ(BOLT30)のトーンの良さによるところが大きいのだと思いますね。その後試しにいつものボードを使ってAMTのプリアンプを通して鳴らしてみたのですが、やはりAMTを使ったトーンのほうがブライトというか、ソリッドというか、BOLT30に直で弾いていたときより暖かさというか、適度な音のローファイさがないですね。まあAMTのほうが現代風なサウンドなのだと思います。

でもAMTのアンプもイコライザーのハイを絞っていきますとBOLT30への直挿しに近いトーンになってきました。そして再びその状態でしばらくギターを弾きました。ついでに今日もAMTのアンプを通した状態でギターを弾きました。

もちろんロック系のオーバードライブトーンも大好きでカッコいいですが、なんか無加工のアンプだけの状態でいい音が鳴ると「ああ、やっぱりこういうのが一番いいよなぁ。これが一番気持ちいいし、いい音だし、和むわぁ」と思いますよねぇ(笑)。まるで縁側でひなたぼっこをしたり、こたつに入って相撲中継をテレビで見ながらせんべいと煎茶を飲んでいるような感じでしょうか(笑)。

ジジイかよ、と言いたくなるような状況でもありますが(笑)、でもそういうのって時々感じますよね?スペックがどうの、テクニックがどうの、価格がどうの、メーカーがどうの、なんてことを超越して「いいものはいいんじゃないの?それで」と言いたくなるようなサウンドやトーンってありますよね。

昨日のBOLT30のクリーントーンはまさにそんな感じ。1弦を鳴らしますとさすがに音の細さが感じられますが、トーンを絞った2弦から6弦までは本当にフルアコを弾いているようなふくよかでまろやかで優しい音。こういう音が大好きなんですよね、だからフロントのハムバッカーは外せないんです。コーラスなどのエフェクターも特に要りません。ギターとアンプ、できればリバーブがあると嬉しいですが、でもなくてもなにも困らないくらい素の良いサウンド。

きっと世のジャズギタリストたちはこういうサウンドのさらにレベルの高いものを求めていっているんでしょうね。いや、こういうトーンを鳴らすときはやっぱりフルアコがいいというのもわかるんですが、実は家で弾いているときにフルアコをアンプに直挿しして鳴らそうとすると、アンプから相当大きな音を鳴らさないとアンプからの出音の善し悪しってわからないんですよね。

ギターの生音が結構大きいですから、アンプからの音を聞こうとするとそれ以上の音量にしなければなりませんからね。それがバカにならないくらい大きいんですよ(笑)。だから家でクリーントーンをアンプを通して鳴らしたいと思ったらソリッドギターのほうがいいんです。

「でもストラトじゃやっぱり違うんじゃないの?」と思う方もおられると思いますけど、そこは意外と大丈夫なんですよ。昔の有名なジャズギタリストにジョー・パスがいましたけれども、彼が使っていたアイバニーズのジョー・パスモデルのネックはフェンダーと同じスケール、シェイプ、材質だったそうですからね。彼は元々テレキャスターを演奏していたので、自分のモデルを作る時にはそれと同じフィーリングのネックを選んだんでしょうね。

でも彼の演奏を聴いてフェンダーのスケールのギターから鳴っている音だとは思わないでしょう。それはピックアップがフロントにあるハムバッカー一発だし、弦も太いし、ボディもフルアコだったからでしょう。確かに09ゲージが張ってあるストラトはジョー・パスモデルとはずいぶん違いますが、びっくりするほどの音の違いはあまりないものです。やはりそこはフロントのハムバッカーが大きく役立っているのだと思います。

あとは、もしかするとフロントのJAZZピックアップが良いのかも知れませんね。JAZZという名前がついているにもかかわらず、このセイモアダンカンのJAZZを使っているギタリストの話は聞いたことがありませんけれども、でもトーンはやっぱりジャズを演奏するときに向いているトーンがするのかも知れませんね。

いやあ、フロントハムのストラトでこれだけ良いジャズトーンが鳴らせるとは思ってなかっただけに驚きでした。なんかこれだけステキなトーンがこのギターとアンプから鳴らせるのなら、今後はずっとこのクリーントーンでジャズギターばかり弾いてしまいそうな気すらしました(笑)。

いやいや、ロックもたまにはしっかり練習しないと(笑)。

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