パワーアンプ作ってみる?

2017/11/08 Wed 15:53

最近いろんなところでライブに出ることもあって、その都度その会場に置いてあるギターアンプにパワーアンプへのインプット(リターン端子)があるかどうかを気にすることが増えてきました。また、アンプが違うことによってトーンや音量が少しずつ変わってしまうことも面倒くさいと思うようになってきました。

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で、先日記事に書きましたようなMooer製Baby Bombといったコンパクトなパワーアンプを導入することも考えているのですが、現状ではどうも性能・音質的にいまいちな感じみたいです。

そこで、ネットで「パワーアンプ モノラル」と入力すると、オーディオ用パワーアンプのキットや完成品がいくつも出てきます。ギター用のパワーアンプは種類が少ないですが、オーディオ用のパワーアンプははっきり言ってメチャクチャたくさんあります。

で、そのオーディオ用のパワーアンプがギター用に使えないものか?と調べてみましたところ、それはもちろん求められるサウンドが違うので多少性質が違うのは当たり前なのですが、基本的にはプリアンプのサウンドを大きな音に増幅させてスピーカーから音を出す部分はどちらも一緒なのでオーディオ用のパワーアンプをギター用パワーアンプとして使うこともできないことはないそう。

そりゃそうですよね。それにギターアンプよりもオーディオのほうが求められるサウンドのレベルは明らかに高いわけですから、ギターアンプのパワーアンプよりオーディオ用のパワーアンプのほうが性能やレンジ的にはよいものが求められるのは明らかです。ただギターのほうが適度にローファイなほうが向いているし、ローファイでもかまわないという部分があるというだけのことですが、基本的にはオーディオ用のパワーアンプで困ることはないと思うんです。

じゃあ、ものは試しにオーディオ用パワーアンプの安いヤツを買って自分でテストしてみりゃいいじゃん!と思い立ったわけですね(笑)。今どきはパワーアンプもデジタルアンプになって、安いものは1千円程度のものもありますし、私が買ったヤツなんて、なんと!400円しません!(笑) それでパワーは最大60W、十分ですね。

電源も市販のDC電源アダプターが普通に使えますし、ギターアンプで一般的な8Ωのスピーカーをドライブすることができます。アンプの基板サイズは4.5㎝×3.5㎝という実に小さなもので、コンパクトエフェクターケースに余裕で入る程度のもの。これで24Vの電源を使えば60Wのサウンドが鳴るわけですからね。ホントすごい時代ですね。

まだ手元には届いていませんが、とりあえずペダルボードからの出力をこれにつないでアンプのスピーカーを鳴らしてみたいと思っています。もちろんたいした期待はしていませんが、たった400円ですからね(笑)。でもそれでオーディオ用パワーアンプをギターに使うとどのような感じになるのかがわかり、そしてその後に応用できるような結果が得られるのなら大きな成果です。

もし万が一ギターアンプとしても問題ない程度のサウンドが出るのであれば、それこそ大儲けですしね。ギターサウンドシステム構築の実験としては実に面白い試みではないかと思っているところです。

それにしてもパワーアンプ探しとパワーアンプづくりのためにネットでいろいろな情報を集めていましたら、まあ、オーディオの世界においては今どきは安いデジタルアンプで全然問題ない、というのが冷静な意見なようですね。昔ながらの大きなトランスを付けた大きなケースに入ったアンプよりも、アダプター電源を使った小型のデジタルアンプのほうが音質的にもノイズ的にも理にかなっているのだとか。

ただ大きな昔ながらのアンプを作るメーカーやそれを求める人がいるのは単なるノスタルジーみたいなもので、そちらの方が高く売れるからメーカーとしては商売的に良いのも大きな理由なのだとか。このあたりのオカルト感はなんだかギターや楽器の世界ととても似ている気がしますね(笑)。

ギターの世界で言えば、デジタルの現代のモデリングアンプやシミュレーションアンプを使えば音質的にはたぶん全く問題ないのだと思います。ブラインドテストをしてチューブアンプかデジタルアンプかを言い当てられることはプロでも困難になっているらしいですからね。そしてご存じのようにLINE6をはじめとして、フェンダー、マーシャル、VOXあたりからもデジタルモデリングアンプが続々と安価で発売されていますが、きっとサウンドに関して言えば何ら問題を感じることはないと思います。

「チューブアンプの音圧」云々をチューブアンプの最大の利点として挙げる人もおられるますが、しょせんアンプから鳴っている音は元がチューブであれ、アナログであれ、デジタルであれ、音の波形の信号が鳴っているだけのことなんですから、チューブアンプから出てくる波形を分析してシミュレートすれば音圧の問題も全然問題なく再現できるはずです。

だからこそ多くのプロがケンパーのシミュレーションアンプを使っているのでしょうし、このレベルのデジタルアンプ製品なら音圧の問題も余裕で解決されているのでしょうね。ケンパーはまだアマチュアには高価ですが、しょせんデジタル製品ですから、これがやがて小型化され安価になるのは時間の問題でしょうね。

つまりギターアンプなんてものもオーディオ同様にデジタルで十分置き換え可能なもので、昔ながらのチューブにこだわるのは単なるオカルト的な思い込みや昔を懐かしむノスタルジー、あるいはああいう大袈裟なメカニカルなものをカッコいいと思う憧れから来るところがほとんどなんでしょうね。

そう考えていきますと、ギターのパワーアンプだって安いデジタルで全然十分なはずなんですよね。なんかオーディオやギターのいろんな情報を読んでいけばいくほどその思いが強くなってきました。ギターのトーンはプリアンプで追い込めば良いでしょうし、もし私が買ったパワーアンプのサウンドがイマイチだと思えばもう少し質の高いアンプにすればよいだけのことですからね。それだってデジタルであればよいものを選んだとしても1-2万円の世界。知れてます。

そう考えるとギターのパワーアンプをデジタルで真剣に作ろうとしないのはメーカーの怠慢、というか、そんなことしちゃうと儲からないし、ちっちゃくて安価なデジタルモデリングプリアンプとこれまた安価でちっちゃなデジタルパワーアンプの組み合わせで重くて高価なチューブアンプと同じ音が出せることがわかると困るから積極的にやろうとしないんでしょうねw。

でも小型のデジタルパワーアンプで問題なく素晴らしい音が出せるはずだし、それができればギターシステムは画期的にコンパクトなものになるはずです。実際、多くのギタリストたちが既にプリアンプまではBOSSのデジタルマルチでサウンドづくりして全く問題のないレベルのサウンドを鳴らしていますものね。あとはパワーアンプを小型化すればいいだけですが、それだってたぶんメーカーが本気になればオーディオ同様に小さくて安くて素晴らしい音を鳴らすものがすぐ作れるはず。

そうなればギターシステムは、パワーアンプまで組み込んでしまえばマルチ一発で終わっちゃうし、私みたいなコンパクトを使っているギタリストだってボード一発で完成できるはず。そうなればギタリストはいつでもどこでも自分の鳴らしたい音が出るシステムを手軽に持ち運びできるわけで、スタジオやライブハウスにはスピーカーボックスが置いてあればいいだけですもんね。

本来的にはそうなる方が手軽に良い音を鳴らせて、金銭的にも安いのですからみんなハッピーなはず。困るのはいままで高い製品をオカルト的な御託を並べてマニアに売りつけてきたメーカーやショップですw。でもそういうオカルトを信じて高いお金を払っても平気な信者の方以外は安くて良い音が鳴るシステムができる方が嬉しいに決まっていますよね?私ももちろんそっち側の人です。

そうは言っても、ギターの世界ってこのブログに以前からずーっと書いてきていますように、オカルト信者はものすごく多いし、オカルト信者のおかげでこの世界と商売が成り立っているような部分がほとんどですから、デジタルが良いからといってもデジタルを未来だし頑なに否定するユーザーが相当数存在することも容易に予想できます。

オールドギター市場や大型チューブアンプ市場なんてそういうオカルトユーザーたちのおかげでできあがっていますし、おかげでメーカーはオカルトを商品に纏わせることによって儲けられています。でも冷静に現実を見てみれば、トッププロたちはオールドギターではなく、ポリ塗装された自分好みのオリジナルギターを作って弾いているのがほとんどだし、エフェクターやアンプも多くのトッププロギタリストたちがデジタルものを使っています。それは単純にオカルトものよりも音が良いのといろんな現場で使いやすいからでしょう。

まあそういうことで、もうアンプもチューブやアナログの大きなものにこだわる必要はないと思いますね。ということでアマチュア底辺にいるような私は、コンパクトなデジタルアンプを自作してペダルボードにワイヤレスからパワーアンプまでの全てのシステムを組み込んでいつでもどこでも自分の音を鳴らせるようにしたいとしたいと思っています(笑)。

ものが届きましたら早速テストしてみたいと思っています。どんなサウンドがスピーカーから鳴るのか、実に楽しみです!

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