私が昔々に買って今でもずっと使っているギブソンのT-TOPの足が壊れてしまったので、これを機にベースプレートごと交換することにしました。

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T-TOPはそれまでのPAF(もちろんクローンのダンカン59などを含めて)と比べて構造がだいぶ違います。ベースプレートへのシールド線のはんだ付けの方法から、アジャスタブルポールピースのベースプレートへのねじ止めまで、ずいぶんと違って面食らうことがあります。

上記の写真は元のベースプレートを取り外してから、新しいベースプレートを取り付けるためにボビンからのリード線をベースプレートとシールド線にはんだ付けしているところの写真です。ちなみにシールド線は、新品で買ったピックアップをギターに取り付けるときにカットした端材を利用してます。

そしてその後ボビンをベースプレートに取り付けます。新しいベースプレートはアジャスタブルポールピースをねじ込む仕様になっていませんので、オリジナルのベースプレートからボビンを外すために緩めたアジャスタブルポールピースを回していきます。オリジナルのT-TOPのベースプレートはアジャスタブルポールピースをねじ込んで固定するようにもなっているので、結構組んだりバラしたりするときの作業が面倒・・。

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そうやってベースプレートにボビンを取り付けて、裏から小さなネジで締めてボビンをベースプレートに固定した状態がこんな感じ。

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そして紙テープでリード線部分を隠してオープンとして完成した状態がこちら。

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さらにカバー(アンティクイティのものを仮にかぶせました)を取り付けた状態がこちら。前にも書きましたように古いカバーが好きじゃなくて現在新しいカバーを注文中で、到着次第それを取り付ける予定ですので、まだはんだで取り付けていません。

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まあ、このピックアップは本当に古いものですから(もう製造から38年も経ってる!)レリックのカバーをつけても似合うのですが、でもやはりギタートータルとして見た場合にレリックカバーはどうかな、と思うところがありますので新品のカバーをつけます。そしてこれをメインのストラトのリアに取り付けます。

先日のブログに書きましたように、今ギターに付けているダンカン59のサウンドには大変満足しているんですけど、フロントのJAZZとのクリーンサウンドのバランスから、リアにはT-TOPのほうがいいんじゃないかとふと思い立っての交換です。なので、合わないと思ったらまた59に戻す可能性も十分あります(笑)。

まあ、このT-TOPの改造をしようと思った理由は、足が壊れてしまったほかにもあるのですが、それは最近買ったギブソンT-TOPがどうにもニセモノにしか思えないので使うのをやめたからなんです。手元に届いたT-TOPを喜んで見てみたのですが、そこにあるのはとても70年代の半ばのレスポールに取り付けられていたとはとても思えない仕様のピックアップ。

本当に何から何までありえない仕様です。一応販売主にもクレームは入れましたが、販売主さんは真品だと信じて売っていたよう。もちろん本心はわかりませんが、それにしてもまあ、65年以前の黒いリードワイヤーに70年中盤以降のベースプレート、ボビンはT-TOPと、何から何までありえない部品の組み合わせでできたピックアップだったのです。もちろん誰かがこれらの部品を組み合わせてこのピックアップを作り上げたのかもしれませんが、それにしても10年近くも時期が違うパーツを組みあわせてピックアップを作るのはいくら何でも趣味が悪すぎますし、いかにアバウトなアメリカ人が作った当時のピックアップとしてもこれはなかなかないでしょう。

販売主さんがクレームに応じてくれそうにないので、もう諦めました(笑)。こんなことであーでもないこーでもないと言い合っても結論は出ませんからね。それにしても最終型のT-TOPならニセモノはつかまされない、と信じていましたのにまんまとやられてしまいました。と、いうより販売主さんの売り文句を信じた私も悪いんです、もっと真贋をチェックできる部分の写真を見せてもらうように要求すればよかったんですよね。でも、もう、いくら安くてもたぶんギブソンのビンテージピックアップは買わないでしょうね(笑)。

ネットのオークションを見ていても最近なぜかT-TOPの出品が多いです。もしかすると、今どきはオールドPAFを謳ってオークションに出しても偽物だと警戒されて誰も手を出してこないので、比較的価格が安いT-TOPなら買い手がつきやすいからかも知れません。でもT-TOPももう信用できないですね、ボビンはホンモノかも知れませんが他のパーツが偽物だったり、パーツの組み合わせが年代的にメチャクチャだったりします。

ebayでもずいぶん前に「ギブソンの古いピックアップを謳う出品には偽物が多いので注意するように」との通知があったくらいですから、ネットオークションでの偽物オールドPAFはあって当たり前の世界です。アメリカで出回っているそういう偽物PAFが日本に流れてきて「ホンモノのPAF」としてヤフオクなどで売られていることは当たり前のようにあり得ることです。

そもそもよく考えてみればおかしいと思うんですよね、だってPAFにしろT-TOPにしろ、普通手持ちのオールドギターからピックアップだけ外してネットオークションで売ろうと思いますか?なんでピックアップだけ売る必要があるんでしょうか?ギターマニアなら古いギターについているピックアップ単体を売ったりすることはまず絶対にあり得ないはずなんですよね、だってそんなことするとオリジナルじゃなくなっちゃうから。

もし仮にピックアップを交換するために取り外したとしても、それはオリジナルパーツなのでやっぱり手元に置いておくはずなんです。特にオールドPAFならなおさらそうだと思います。何十年も昔で、PAF自体に価値があるのかどうかよくわからなかった時代ならそうやってピックアップだけ外されてこっそり市場に流れてくることはあったかも知れませんが、今の時代にそうそうオールドピックアップだけが単体で市場に流通してくること自体が考えてみればおかしいんですよね。

だからオークションなどで「これは私が持っている○○年のギターから取り外したピックアップです」と書かれているオールドピックアップはまず間違いなく説明文がウソですね。そんなわけあるはずないんですよ、本当に手元にオールドギターを持っているのならそこから外したピックアップを売ったりしませんって、なんでそんなものを売るんですか?(笑) そんなウソを書かれるより、むしろ「これはお店で買ったオールドピックアップですが使わないので手放します」と書かれている方がよほど信用できる気がします。

あ、ちなみに私が昔から使っているT-TOPは、これはホンモノですよ(笑)。だって私が高校生の頃に楽器屋さんで箱に入って新品で売られていたものを確か2万円くらいで買ったものですから、素性は非常に明らかです。そのピックアップのカバーを自分で外して、ベースプレートの足を自分で改造してずっと使っていたものです。昔は円が安かったので、こういう輸入品はとにかく値段が高かったですね・・。

・・ということで手持ちのT-TOPを修理して使うことにしたわけです。まあ、普通に使えるピックアップとして復活しましたので、これをこれからは使っていきます。騙されて買ってしまったピックアップですか・・?またいつか売ります、「こんな仕様は珍しい、レアなT-TOP!」として(笑)。

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