私自身のピッキングテクニックがイマイチなので、これを少しでもブラッシュアップしていかなければならないとは思っているところですが、ヒントを探してユーチューブの動画を探していますと、こんな役に立つ動画を見つけました。

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実際の動画はこちらですね↓



既にご覧になった方もおられるかも知れませんけれども、とりあえず、この動画の何がすごいって、この人のピッキングテクニックがすごい、すごすぎる。そしてそのテクニックを惜しげもなく細かく教えてくれているところが、またすごい。

テクニック自体はイングヴェイのエコノミーピッキング(合ってる?)と同じものです。多少ピックの持ち方は違うかもしれませんけれども、理屈は同じです。

このビデオを見ながら自分で練習をしていますと、まさに目から鱗ですね。もちろんこんなすごいことがすぐにできるわけはありませんが、ただ、ヒントとなることがものすごく満載なんです。いままで何十年も自分がやってきたピッキングテクニックは根本から間違っていた、ということをひしひしと実感しましたね。

このビデオを見ているだけでは、イマイチよくわからない部分もあると思います。例えば「親指で押して人差し指で押し返す」とか「鍵を回すように手首を回す」とかと言うところは、結果的にそういう動きになっている部分が少なからずあるので、そこからピッキングの練習をしようとしてもなかなかコツをつかむことはできないと思います。

このビデオを見て、そしてそれをヒントにしながら自分でわかったことは、こういった超高速のエコノミーピッキングを行う場合に大切な考え方は、「弦をはじくときのピックの動きをとにかく小さくすること」ですね。普通は弦を一音はじいたときには5センチくらい指とピックが動くものなんですが、こういったスタイルのピッキングを行うときは弦をピックで弾いても数ミリ(たぶん5ミリくらい)の動きしかさせないところが最大のポイントです。

「そんな小さな動きじゃ音が小さくなっちゃうじゃないか」と思われる方もすごく多いと思うのですが、実際には音はぜんぜん小さくなりません。むしろうまくこのピッキングをすれば普通にピッキングするより大きな音を出すこともぜんぜん普通に可能です。

どうやって大きな音を出すのか、と言えば先ほどのごく小さな動きのピッキングを行う際に、ビデオのギタリストの方が解説しているように「親指でグッと弦を押さえつける」ようにして弦をはじくんです。こうするとごく小さな動きにもかかわらず弦はかなりの力ではじかれるので音が小さくなることはないんです。

そしてその後のアップのピッキングは、先ほどの「親指で弦をグッと押さえつけた」反動を利用して、人差し指で押し返すようにして親指とピックを元の位置に戻すように同じような力でアップのピッキングができます。

これがこのピッキングの基本の基本の動きです。最初はこうやって少し指先に力を入れながら練習するのですが、慣れてコツが掴めるようになってくるとそれほど力を入れず、そして親指と人差し指がくねくね動きながらピッキングしているような動きになります。また鍵を回しているような手首の動きにもなってきます。

そして、このピッキングを練習するときのもう一つのポイントは、とにかくピッキングしているときの人差し指と親指の最小にさせることです。この練習をしていると時々ピックが弦の上で跳ねているような動きをするときがあるのですが、これはダメなピッキングです。

ビデオのギタリストや、イングヴェイのピッキング動画のように、できる限り親指と人差し指の指先だけが動いているような小さな動きでなければなりません。その動いている様子をギターを弾いている目の位置から見た場合に、ピックと指先だけが横に小さく動いているような動作でなければいけません。人差し指が上下に動いたり、ピックが円運動をしているのはダメです。あくまで「親指で弦を下に押して人差し指で押し返す」だけの動きでなければなりません。

これ、でもすごいテクニックです、本当に。もちろん誰に教わるわけでもなく、こういうテクニックを身につけている人も世の中にはいると思いますが、ほとんどの人はこのテクニックを使ってギターを弾きません。それはネットで有名プロの動画を見まくってもイングヴェイのようなピッキングをする人が皆無であることからよくわかると思います。

もちろん速弾きをするためのピッキングスタイルはこのスタイルだけではありません。他のギタリストたちは違うスタイルで素晴らしいピッキングをしています。でも、このピッキングは習得すればこのビデオのように神業のようなスピードで正確なピッキングができるという点で優れています。まさにイングヴェイのピッキングを習得するのと同じです。

で、このときに使うピックはどんなのがよいか?と思われるかも知れませんが、私が試している限りではピックはどんなものでもよいと思います。もちろん大きなおにぎり型のピックで試したことはまだないのでわかりませんが、普通のティアドロップタイプのミディアムでもできますし、ダンロップのジャズ3みたいな小さなピックでももちろん可能です。

大切なのは「親指と人差し指の指先で弦を押す」というところですので、それができるのであれば別にピックの大きさや形、堅さなどはあまり関係なさそうです。

具体的な練習方法としては、120/分以上くらいのテンポで16分音符をオープン弦でひたすら弾く、というところでしょうか。弾く弦を変えながら、時々左手も付けてクロマティックのフレーズとかを弾きながら、練習すると飽きなくてよいと思いますが、これを数十分くらいしていると、初日くらいでもかなりコツをつかむことができます。

できれば鏡を使ってピッキングの動きをしっかりチェックしながら行うのがいいと思います。もちろん最初の内はずっとピッキングしている指先ばかり見てフォームと動きをチェックします。このあたりは楽器の練習がスポーツの基礎練習と同じものであることが実感させられる部分で、単調で基礎的な動きをひたすら反復練習させることで、指先と脳にその動きを染みこませて覚え込ませるのです。

「イングヴェイのピッキング?けっ!あんな速弾きなんかオレには不要だからどうでもいいよ。オレは気合い一発のブルースマンだから」という方はこんなテクニック不要かも知れませんが、でも普通にロックやジャズをやっておられる方にとっては「こういう超合理的なピッキングテクニックもあったのか!」と驚かれるテクニックではないかと思います。

もし、もっと上手にギターを弾く方法はないものかと試行錯誤されている方にとっては、一つの大きなヒントになるんじゃないかと思います。ぜひ興味がある方はトライしてみてください。本当に目から鱗ですよ(笑)。

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