先日ブログに書いておりましたように、ヴィンテージタイプのフェイズ90を試してみたいと思いまして、ハンドワイヤリングされた’74 Vintageタイプのフェイズ90を入手しました。

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で、届いたフェイズ90を開けてみますと中はこんな感じ。

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さすがになんかヴィンテージのエフェクターのような基盤ですね。現行のフェイズ90と比べると基盤は全く別物ですね。

さらに大きく写したのがこんな感じ↓

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ただ、このフェイズ90は電池駆動であるため、ボードに組み込むのが面倒です。なので写真のように少し改造しましてアダプタージャックを増設してボードに組み込み、そして現行のフェイズ90(R28Mod済み)と比較してみました。

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もちろん両方とも商品は同じ「フェイズ90」ですから、よく似たうねり方をします。でも、正直、現行品と今回入手したヴィンテージタイプのものはかなり違いますね。「全く別物」とまで大袈裟には言いませんけれども、私には全く別物といってもよいくらい違うように思えましたね。

まず現行品でどうにも困るのが、クリーントーンでカッティングとかしたときの音量アップとうねりに合わせて生じる歪み(割れ)ですね。これがどうにも困るのでR28の改造をしたわけですが、それでもやはりうねった谷においては結構音が割れてしまいますので、ハムバッカーでカッティングをするときはボリュームをかなり下げる必要がありました。

それに対してヴィンテージモデルは、こちらもやはり少し音が割れてはいますが、歪み方が現行のものよりマイルド。現行品のように下品な(トランジスターがバリバリいうような)歪み方はしません。ボリュームを少しだけ下げるとハムバッカーでもいい感じにカッティングできて、70年代、80年代のファンク、ディスコソングによくあったようなフェイズサウンドを奏でてくれます。

そしてもう一つはトーンそのものの違い。これは完全に好き嫌いの問題になるのでしょうが、クリーンサウンドでも、オーバードライヴサウンドでも、私はヴィンテージタイプのほうが上品で、そしてハイがしっかり出てくれるせいかきらびやかなサウンドに感じます。マイルドなのに、しっかりとフェイズサウンドは出てくれるのでとても扱いやすいんですよね。

ハムバッカーのオーバードライヴサウンドはデビュー当時のエディのようでもありますし、もしストラトやテリーなどのシングルで演奏すればジョー・ウォルシュのようにセクシーなサウンドを出すことができるでしょう。とてもいいサウンドです。

結局、何度も現行品とヴィンテージタイプを弾き比べて、私は迷うことなくヴィンテージタイプを使うことを選択しました。それくらい私にはサウンドが違っているように感じましたね。

そうと決まれば、このヴィンテージタイプのフェイズ90をボードに組み込めるように早速改造します。先ほどは仮にアダプタージャックを取り付けましたが、エフェクターのケース本体にアダプタージャックを取り付ける改造をします。「もったいない」と思われる方もおられるかもしれませんが、電池でしか動かないエフェクターなんて、はっきりいって私には使いようがない代物ですし、よいサウンドがする道具は使ってナンボですから、使いやすいように改造するのは私にとってはごく当たり前のことです。

それにそもそもヴィンテージといっても、復刻版ですからね(笑)。本物のヴィンテージものであればさすがの私も改造しませんが、しょせん復刻版で、中古ではそんなに高くない値段で売ってる代物ですからね。もちろん同じデザインのケースに入ったフェイズ90でアダプター付きのものとか、インジケーターがついているものが売られていることも知っていますが、これらは中身が別物ですからね。

ケースは全くヴィンテージタイプのスクリプトモデルですが、ジャックが現行品と一緒なんです。つまり現行品と同じ基盤が使ってある現行モデルのヴィンテージ風調整品なわけです。なのでそちらは最初から選択の候補にはしておらず、最初からこのヴィンテージの復刻版に的を絞っていたわけです。

で、あとLEDインジケーターの問題もあるのですが、私の場合はボードに入れてプログラマブルスイッチャーでオンオフしますのでインジケーターの有無は全く問題ありません。なので、今回の改造では電源ジャックの改造だけ行います。

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まずこんな感じにケースに穴を開けましてジャックを取り付けられるようにします。でも、ここまで来るのに実は結構苦労したんですよね(笑)。現行モデルはすべてのパーツが基盤に取り付けられていますのでスイッチやジャックなどのパーツのナットを外せばポロッと基盤は取れるようになります。この点については実に合理的に作られていると感心します。

ところがヴィンテージモデルは手作りエフェクターのようにリード線で各パーツがはんだ付けされて、それをケースに組み込んでいるだけなんですよね。しかもフォンジャックがかなりギリギリに取り付けられているので、これを外すために、というか、ほんとは外さなくてもよかったのですが、電池のスナップから出てジャックにつながっている線がポロッと取れちゃったので、それを直すためにジャックを取り外してばらす必要が出てきちゃったんですが、これが大変(笑)。

いやあ、この組み込みは職人仕事ですね。たぶん作るときは最初にジャックを取り付けてからあとで線をはんだ付けしてると思います。それはいいんですが、このジャックをケースから外しているときに、もう一か所断線してしまいました(笑)。結局ケースに穴を開けてアダプターを取り付けるより前に、断線部分を二か所修理する必要が出てきたわけです(笑)。

まあ、それを手間をかけて何とか直してから、上の写真のようにケースに穴を開けました。その後フォンジャックをケースに取り付けて、電源ジャックもケースに取り付け、線をはんだ付けします。それが、こんな感じ。

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そして仮組してきちんと音が鳴るかどうかを確認しまして、その後すべてのパーツのナットを閉めて、裏ブタを閉めて改造作業は完成しました。出来上がったのはこんな感じ。

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これで普通にアダプターが使えるのでボードにも問題なく組み込めます。まあ、確かにヴィンテージモデルの復刻版ですから、可能な限り昔の姿で再現しようという心意気はよくわかりますが、しかし現代において使い勝手があまりに悪いところ(電源ジャックの有無)くらいは現代版にアレンジしてくれてもいいのにな、と感じるところもありますね。もちろん、そのあたりは人によって意見は違うと思いますが。

ということで、私のボードのフェイザーはヴィンテージモデルの復刻版にリプレイスされました。いま私が持っているエフェクターの中でフェイズ90は一番古いエフェクターだったのですが、とうとうこれも使われなくなってしまいました。R28Modをしてずいぶん好みの音になったのですが、やはり本物(の復刻版)のサウンドには負けましたね・・(笑)。

本当にサウンドって追及していきだすと止まりませんね(笑)。他人から見たら「何が違うの?」ってことなんでしょうが、こういうものって自分が弾いてて気持ちいいかどうかがポイントですから、より気持ちよい音が鳴るギターやサウンドシステムがどうしても欲しくなりますよねぇ・・。

でもこの’74 ヴィンテージ フェイズ90、個人的にはとてもオススメです。新品の販売価格はそれなり(と言っても15千円もしない)にしますけれども、中古で買えば絶対に一万円切りますからね。あまり書きたくないフレーズですが、はっきり言っちゃいましょうか、もしデビュー時期から1984頃までのエディのギタートーンを鳴らしたければ、これを使うべきです!(笑)

EVHのフェイズ90とか確かにあります。エディ本人も使っています。でも、昔のエディの音とぜんぜん違うでしょう?(笑)そもそもギターもピックアップもアンプも違うじゃないですか、デビュー当時とは。その上にフェイザーまで違っちゃうわけですから、そのセットで弾いたってデビュー当時と同じ音なんかするわけないじゃないですかぁ(笑)。エディ本人が弾いても違うトーンなのに、違う人が弾けばもっと違いますって(笑)。

これは世のエディフォロワーの皆さんに声を大にしてお伝えしたいことですけど、いまエディが使ってる機材を使っても、昔のエディのサウンドは絶対出ませんからね。だってエディのサウンド自体が変わっちゃってるんですもの、いまの機材使って昔のエディの音なんて出るはずないです。やっぱりカッコいいエディのトーンってデビューから戒厳令くらいまでのサウンドが一つのモデルじゃないですかぁ。

フェイザーだっていまのEVHブランドのフェイザーは、なんだかんだ言っても現行のフェイズ90をちょっといじった程度の商品。私自身が使い比べたので言えますが、現行基板のフェイズ90のスクリプトモードでもそれなりの雰囲気は出ますが、そりゃ、一番手っ取り早く昔のエディのフェイズ90のサウンドを出したければ昔のフェイズ90か復刻版のフェイズ90を使うのが一番間違いないですよ。だってそのまんまの音なんですもの。

だからそういうサウンドを狙いたい方にとっては、EVHよりもこの’74ヴィンテージだと思いますよ。電源の問題にしたって、こんなのドリルとリーマーと半田ごてがあるのなら改造に1時間もかかりません。私は断線させてしまったので手間取りましたが(笑)、普通ならすぐできる程度の改造です。新しくそろえる部品だって、9V電池用のスナップと9V電源用のジャックを買えばいいだけ。それらだって金額にして合計数百円程度のもの。

たったそれだけのことで昔のエディとまんま同じフェイズサウンドが出せるのなら、もうぜんぜんお手軽で安いお話。あんな趣味の悪いデザインのEVHフェイズ90なんか買わなくてもいいですよ(笑)。私、エディの大ファンなんですけど、EVHブランドの商品だけは絶対に買いたくない!と思うくらい、なんかイヤなんですよ(笑)。

ギターにしても、アンプにしても、エフェクターにしても「いかにも」って感じがするでしょう?なんか見た人が「ああ、この人ヴァンヘイレン信者のイタい人なのか」と思っちゃう感じがありありなんですよ(笑)。それと決定的なことを書くと、昔のエディのサウンドを出したかったらいまのEVHギターのピックアップじゃ絶対ダメです。あんなディマジオのパワフルで太い音しか出ないピックアップ使ったらぜんぜんダメですよ。もっとローパワーのヴィンテージタイプのピックアップを使わないと。

それとEVHのアンプもダメ、太く歪みすぎます。とにかくVH3以降のエディのサウンドには正直「よくこんなヒドい音でギター弾くなぁ」とクビを傾げます。あまりにトーンの志向が昔と変わりすぎてしまってて、昔にエディ自身が「こんな音はダメ」と全否定していた音をいまの彼は鳴らしていますからね(笑)。だからそういう理由もあって、EVHブランドの商品は一切使いたいと思わないわけです。

・・・あ、話を戻せば、あとはコーラスかな(笑)。でもこれはかなり時間がかかりそうですが、一度ボスのCE-2かCE-2wあたりを試してみようかなぁ、なんて考えています。私が「考えています」なんて書くと、たいてい近いうちに買ってしまっているのでイヤな予感もしますけれども。先立つものがないのに・・・(笑)。

とにかく’74ヴィンテージ フェイズ90、オススメですよ(笑)。

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