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で、昨日のフェイズ90改造に続きまして、今日は以前から改造候補に挙げていましたセイモアダンカンのJAZZモデル、SH-2Nをギターに取り付けることにしました。取り付けるギターはノーマルシンクロのストラトで、現在アンティクイティネックがついています。

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取り付ける前の写真はこちら。

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そして取り付け後がこちら。

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カバーがついているとどっちがどっちやらわかりませんよね?(笑)私自身もよくわかりませんが、ポールピースの形からして交換前、交換後を判断しています(笑)。

で、最近のJAZZモデルはこんな短足、4芯モデルがあるんですね。とても取り付けが楽で助かります。

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肝心のサウンドのほうですが、取り付け前のアンティクイティもJAZZもどちらもオールドPAFベースのピックアップなので、それほどびっくりするほどの音のイメージの違いはありませんでした。でも少しの間弾き込んでいきますと両者のトーンはだいぶ違うことに気がつきました。

アンティクイティは基本的に「枯れた音」をひたすら目指しているようなピックアップですから、シングルに近いジャキジャキ感があります。そしてミッドとローは比較的弱めのような印象があります。一方のJAZZはもう少しファットな感じです。

普段私が使っているAMTのプリアンプとランドグラフDOD、そしてローランドのボルト30の組み合わせで鳴らしてみますと、JAZZのほうがロック向きのサウンドですね。確かにアンティクイティは渋いサウンドでニュアンス豊かなのですが、一音一音に押し出し感はあまりありません。JAZZはそのアンティクイティの欠点を補っているという感じで、ピッキングアタックの音はしっかり出るうえに、一音一音がしっかり鳴る感じがあります。

また、たぶんアンティクイティの最大の欠点とも思われるところですが、5-6弦あたりを弾くと急に音が消えたようになってしまってものすごく単音が聞こえにくくなってしまうのです。それがJAZZではありません。低音弦で速いパッセージを弾いてもしっかり、くっきりピッキングのタッチを拾って鳴ってくれます。これはアンティクイティと比べると嬉しいところですね。

うーん、こうやって比べてみますと、アンティクイティは確かに渋いサウンドですが、押出し感や音圧には今一つなところがあるように思います。それはセレクターをセンターにしてフロントとリアをブレンドして鳴らすとよくわかるんです。完全にリアのトーンに負けちゃってるんですよね。リアのピックアップはパワーがたいしてないダンカンの59なのに(笑)。

でもJAZZはしっかりと鳴ってくれます。ストラトのフロントのようにブライトでジャキジャキ感のある音もギターのフロントサウンドとしてはとても好きですが、私はそれと同じくらい「いかにもハムバッキングのフロントの音」というサウンドも好きです。

なので、このJAZZのトーン、かなり好きですね。サウンド的にはTバッカーのフロントサウンドに似ています。そうですね、70年代のレスポールのフロントサウンドという感じでしょうか。その代表として、私がいつもイメージするのがこのサウンド。



そう、THE KNACKの一発大ヒット曲である「マイ シャローナ」でのギターサウンドですね。この曲でのレスポールのサウンドは私にとって最高のレスポールサウンドの一つですね。曲中や1回目のソロにおける粘りながら切り裂かれるようなバイト感の強いソロのトーンもまた最高ですが、一番好きなのは2回目のソロにおけるトーンですね。ちなみにソロのアレンジがPVとは違うので、あえてソロが長いアルバムバージョンのリンクを上には貼ってます。

私はずっとこのトーンはフロントピックアップだと思っていましたが、ライブの映像やそのサウンドからするとセンターポジションかもしれませんね。いずれにしてもステキでセクシーなフロントピックアップのトーンがよく出ていると思います。

私はこういうハムバッカーのフロントサウンドが大好きなんですよね。だから逆にあれですよ、その後ツェッペリンなんかを聴いてオールドレスポール+マーシャルのサウンドを耳にしても、なんか薄っぺらいというか、軽いイメージしかないんですよね。「やっぱりレスポールって言ったら、こういう迫力あって、太くて、セクシーなトーンでしょ!」とナックのマイシャローナのサウンドをイメージするわけです(笑)。

この曲のPVを見ていますと、この当時のレスポールカスタムを弾いているようで、いかにも70年代の重くて固い木でできたレスポール、というサウンドですよね。粘る弦の音に、太いトーン。こういうトーンを出したければ、やっぱり70年代のTトップがいいんでしょうねぇ。



こちらは別の映像ですが、スタジオライブですね。いつ頃でしょうか?レスポールのサウンドはレコードとよく似ていますが、ギターはどのモデルでしょうか?私はレスポールについてはあまり詳しくないので見ただけではモデルを判別することができません。が、レコード同様にいいトーンで鳴らしていますね。こういうトーン、本当に大好きです。

いや、実際先日ライブをした時に使ったギターにはフロントにTバッカーをつけていたんですが、これがいい音してるんです(笑)。本当にこのマイシャローナのソロのような音が。太くて伸びやかでセクシーなトーンで、「お、Tバッカーもなかなかやるやん」と思わず思ってしましました(笑)。

で、話を戻しますと、今回フロントに付けたJAZZも割とTバッカーみたいに太くて押し出し感のあるいいサウンド。確かにアンティクイティの渋くて枯れたサウンドも大いに魅力的ですが、もうちょっと伸びやかで太いサウンドが欲しい時には別のピックアップのほうがいいように思いますね。特にロック系の演奏をするときにはアンティクイティではちょっとジャキジャキ感が強すぎるように思いますね。

で、JAZZも太いサウンドがするといっても、そこはPAFをベースにして作られたヴィンテージタイプのピックアップですからハイも十分出てくれます。フロントに付けたJAZZはハイからローまで割としっかりとトーンをまんべんなく鳴らしてくれます。

ということで、今回交換したJAZZ、とても気に入りました。と、同時に70年代のTバッカーの魅力にも改めて気がつきました。今持っているTバッカーは足を自分で改造しちゃったせいでカバーを取り付けられないので、新たに70年代のTバッカーをフロント用に買いたくなっちゃいましたね(笑)。

確かにピックアップの王様はオールドPAFだとは思いますが、でもオールドPAFとオールドレスポールでは先ほどのマイシャローナのソロの音の感じは出ません(笑)。あの音が出したければ、逆にオールドPAFではなくてTバッカーを使うべきでしょうね。しかも重たいレスポールで(笑)。

JAZZはオールドPAFのサウンドだけが絶対じゃない、と私に再認識させてくれたような気がします。何でもかんでも「枯れて渋けりゃいい」ってもんじゃないかもしれませんね(笑)。

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