ストラトのピックアップをカバー付きの2Hに交換したことによって、奇しくも昔から私が疑問に思っていたことをテストして確認できるようになってきました。それは「ピックアップはボディの鳴りを拾うか?」という疑問ですね。以前から何度もこのブログに書いていますように、私個人の見解では「拾うはずない」という考えで、これはどうにも変わりようがないですね。

フルアコ2
このフルアコにはアイバニーズのスーパー58(確か)というピックアップがついていて、基本的にPAFのコピータイプです。

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で、先日完成したこちらのストラトにもアンティクイティと59というどちらもセイモアダンカンのPAFタイプが取り付けられていますので、ピックアップそのものの違いによる音の違いはあまり考慮しなくてよいように思っています。ただ、張ってある弦がフルアコのほうは012から始まるフラットワウンド弦、ストラトのほうは009から始まるラウンドワウンド弦、さらにフルアコのほうは木製のブリッジが現在は取り付けられていますので、フルアコのゲージを0.09にして、ブリッジを金属製のものに交換すれば準備が整います。

このピックアップがボディの鳴りを拾うかどうか、というストーリーにつきましては、最近の流れとしては「弦が鳴る→ボディに振動を伝える→ボディから弦に鳴りをフィードバックさせる→ピックアップが弦の振動を拾う」というメカニズムになっているように書いている方が増えてきました。

このブログにも書きましたように、こういう理屈であればまだ理解できるところですね。結局最終的にはエレキギターのピックアップは弦の振動しか拾うことができない仕組みになっていますので、以前よく「専門家」が書いていたような「ピックアップはボディの鳴りを拾うからボディに直付けするのがよい」とか「ボディの材質とピックアップの相性やマッチングがある」といったオカルト話よりはずいぶん合理的な説明になってきたと思います。

でも、やはり私自身の疑問として残っているのは、「そうは言っても、弦にフィードバックされるボディの鳴りなんて一体どれほどあるっていうのか?ほとんどないんじゃないの?」という点なんですよね。結局のところボディの鳴りが弦にフィードバックされる、というより、弦を支える土台、すなわちボディとネック、そしてブリッジの材質によって現振動の吸収具合が変わってくるので弦そのものの鳴り方自体が最初から違うんじゃないかと私は思ってるんですよね。

つまり「弦が鳴る(弦の鳴りはボディやネック、ブリッジの材質によって最初から違う)→ピックアップが拾う」じゃないかと思うのです。

まあ正直言ってこの点につきましては数値として測定することもできませんし、弦の響きが最初から違うのか、それともボディからのフィードバックの影響によって音が変わるのか、そこはなんとも言えません。ただ誰が直感的に考えても、ブリッジがゴムでできた弦の鳴りと金属のブリッジでの弦の鳴りに大きな違いがあることはおわかりになると思います。つまりその差は、弦の振動を支えているブリッジの材質が違うので、ブリッジにおける弦の振動の吸収具合も全く違い、そのせいで弦の鳴りやトーンが全く変わってしまうわけです。

それは弦の張力を支えるボディやネックに関しても同じであって、堅く・重くて振動を吸収しにくい材質でできたギターとゴムのようなふにゃふにゃに柔らかい材質やバルサのように軽い材質でできたギターでは弦の鳴りが変わってくることが容易に想像できると思います。

つまりそれは、別に弦の鳴りをボディに伝え、それによって生じたボディの鳴りを弦にフィードバックさせるからそうなるのではなく、最初から弦の鳴りを支える土台であるボディ、ネック、ブリッジの材質の違いによって弦の鳴り方が変わってくるからではないかと思うのです。

まあ、でもそれも測定しようがないので推測に過ぎません(笑)。でも、例えばビルのコンクリートの床の上に弦を張って鳴らし、それをピックアップで拾ったとしたら、きっとものすごくヘヴィでロングサスティーンな音がすると思うんですよね。でも、その弦の音はボディ(=床)には全く伝わってないと思うんです。なぜならあまりに床が重く堅いので、エレキギターの弦の振動などで揺れることなどあり得ないからです。

そういう場合では、弦は「究極の弦鳴り」状態であるにもかかわらず、実際にはものすごくヘヴィなサウンドをピックアップは拾うと思うんですよね。そう考えると、結局重要なのは弦を支える土台の強度や振動吸収率の話であって、ボディの鳴りそのものがピックアップから拾われる音には直接影響しない、ってことになっちゃうと思うんですよね。つまり、ピックアップから拾われるのは、ただ単なる「弦の振動」だけだ、ってことだと思うんです。

まあ、理屈で考えればそうなるんじゃないかと思いますけど、そこは結局想像でしかないし、検証できないので、話を戻せば、とりあえずフルアコとストラトで同じ弦、同じピックアップと同じようなブリッジを使うとどのようなサウンドの違いがあるか確認したいですね。

フルアコの弦を変えるときに一度009のゲージを張ってテストしてみたいと思っていますが、なかなか012のゲージが切れないんですよね(笑)。それにフルアコに太いゲージを張っているケースに関しては、古い弦のほうがまろやかな音がするってことで古くなっても弦を替えないみたいですからね(笑)。しかもフルアコのフラットワウンド弦って高いし・・(笑)。

なので、テストはフルアコの弦が切れたときか、弦が明らかに酷い状態になったときにやります(笑)。なのでもう少し先かも知れませんね。でも、これで私の長年の謎が少し解明されるかも知れませんね。

私の予想ですか・・? うーん、それは、やっぱり「両方ともたいした音の違いはない」ではないかと思いますね(笑)。

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