ネットオークションでギターパーツなどを買うことが多いのでよく見ていますが、オールドストラトと思われる出品も時々見かけます。若い頃はギターショップで古いストラトなどをガラスケースの中で見つけると食い入るように見ていたものですが、最近は全くオールドストラトには興味ないですね(笑)。レスポールについてはもっと興味ないかもしれません・・(笑)

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その理由は、以前から何度も書いているように、オリジナルのストラトにほとんど、というか全く興味がないからですね。もし仮にオールドの風格が気に入って買ったとしても、もうコレクションとして弾く以外使いようがないんです、私には(笑)。何度も書いていますように、そもそも今の私はシングルコイルの音が好きじゃないし、ネックや指板のアールは個体によって感覚が違うかもしれないので別として、シンクロの調整をするのもめんどくさいですしねぇ。

もうとにかくあのペキペキする感じの、良く言えば繊細、悪く言えば線が細くて薄っぺらくてお上品ぶったシングルのサウンドは寒気がするほど(笑)。他人が弾いているのは気になりませんが、自分が弾くのならブルース以外どうやって使えばいいのか使い道が思いつかないトーン。

でも昔は好きだったんですよねぇ、こういうオールドギターが。でも最近ですね、全く興味がなくなっちゃいました。それはたぶん、自分がほしいサウンドや弾きやすさがオールドギターにないと思うようになったからでしょうね。コレクションとして手元に置いておくのであれば話は別ですが、実際に演奏する楽器として見た場合オールドギターにはなんの魅力も感じないんです。特にストラトは自分が好きな音を出すには換えるパーツが多すぎて、それを想像するとオリジナルのストラトを見ただけでも気が滅入っちゃうくらいですからね(笑)。

もちろん、好きな楽器に対する感覚はみんなそれぞれ違います。オールドストラトが素晴らしいと思う人ももちろんいると思います。以前知り合いが持っている61年のストラトを思う存分弾かせてもらったことがありますが、特に感じる部分はなかったです。生鳴りがこれといって良いとも思わなかったし、ネックやフレットが弾きやすいとも思わなかったし。

といいますか、ネットやお店で50年代、60年代のストラト(もちろんレスポールでも、テレキャスでも)を見かけると、私はまずフレットとネックのコンディションがものすごく気になるんです。普通に考えてオリジナルのフレットであるわけがないし(逆にオリジナルのフレットだったら嘘くさいし、状態が悪すぎるはず)、フレットを打ち替えてあるのであればもうそれはオリジナルじゃないので、別にオールドを弾く必要がないじゃないか、と思っちゃうんですよね。

私の感覚では、フレットを打ち替えてあるのならもうそれは別の楽器です。それくらいフレットってギターの音を決める重要なパーツですし、自分でフレットを打ち替えたり、ネックを取り替えた経験から感じるのですが、フレットを打ち替えたり擦り合せしたりしていれば、それはもはやその処理を行った職人さんの楽器です。だから別に本体がオールドギターであるかどうか私には関係なくなるんですよね。弾き心地が良いのもその調整を行った職人さんが上手なだけで、オールドだから良いってわけじゃないんです。

だから作られてから年数が経てば経つほどオールドギターは本来の昔の姿とは違うものにどんどんなっていくわけで、それが私がオールドギターから興味を感じなくなる大きな理由の一つです。もしフルオリジナルが現存しているとすれば、それはそれで状態がメチャクチャでとてもじゃないけど弾く気になれないでしょうし・・(笑)。

そういうわけで、状態が良くても悪くてもオールドギターにはもう興味を感じないです。そもそもしっかりとギターを弾ける人が弾き込めば、ギターのフレットなんて10年も経てばかなり減ってボロボロになってます。50年代に作られたオールドギターなんて、もし今まできちんと弾かれてきているとしたら、一体何回フレットを打ち替えないといけないでしょうか・・?その都度指板とネックの調整をしてフレットを打って、やすりで削って調整して・・、もうそんなの別のギターです(笑)。

・・・そんなことを想像すると、なおさらオールドギターに対する興味がなくなるんですよね(笑)。「誰が直しているのか?」「きちんとした腕を持った人が直しているのか?」とか考えはじめるともうめんどくさくてしかたないんです(笑)。いえ、もちろんオールドギターがお好きな方は、そんなことはすべて超越して音とかルックスとか、歴史とか、雰囲気とか、調整してあることも含めてオールドギターがお好きなんだと思います。それもよくわかります。

でも、私自身は要らないですねぇ(笑)。昔ラットのウォーレン・デ・マルティーニがステージでオールドストラトを鳴らしているのを聞いたとき、「あ、オールドストラトのサウンドって、やっぱりダメだわ。使えないわ」と思った印象もものすごく強いですしね。ブライアン・メイとのアルバムでエディがオールドストラト使ってブルースを弾いていたのもイマイチなトーン。マッチしないジャンルの音楽でいくら高価で貴重な楽器を使ったって、やっぱり浮くだけなんですよね。


<いくらエディが弾いても、オールドストラトはどうにも私にはイマイチなトーン。演奏そのものも冗長だし、フレーズもワンパターン。昔発売されてすぐにレコードを買ったものの、その後聞くことはほとんどなかったですね・・(笑)>

あとそれと、あのボディの塗装が剥げまくったルックスも最近は嫌悪感を感じます(笑)。普通に使っていればあんなに塗装ってハゲハゲにはならないですよ、どんなに手荒に使ったらあんなに塗装が剥げるのよ!ってレベル(笑)。あんなに手荒に扱ってボロボロになったギターを「ビンテージ」などとありがたがっているのも今の私には理解できないポイント。

レスポールのオールドって塗装がボロボロになっているギターはそんなにありがたがられないし、実際ほとんど見かけることがないのに、ストラトとかは平気でボロボロに塗装が剥げ落ちたギターが「ヴィンテージ」としてお店に売られていたりします。それも良く考えればおかしなことで、私も自分のギターを40年近く弾いていますが、あんなボロボロにはなりません(笑)

手荒に扱ったボロいギターをありがたがる感覚は今の私には本当にないです。それを再現したレリックものが本家フェンダーから発売されたのもオールドギターに対する興味を大きく失わせましたね(笑)。だって本家本元がオールドのパチモンを作って売ってるんだもの(笑)。あれが決定的にオールド、特にフェンダーのオールドに対する興味を失わせましたね・・。

私の大好きなオールドPAFについても実は同じ。各社からレリックものみたいなPAFコピー商品が出れば出るほど、私の中ではオリジナルのオールドPAFに対する興味が失われていきました。サウンドには興味ありますが、現物のオールドPAFを探そうとか買おうとかそんな気はほとんどなくなりました。

その理由は「世の中にパチモンが溢れていて、もはや私のような素人は騙されて当たりまえ」だからです。ショップで買ったとしても、ショップの店員自身目利きでも何でもないわけで、嘘八百のセールストークを並び立ててパチモンを売りつけようとするのは昔からの骨董店で素人を騙して偽物を売りつけてきたのと一緒。だからオールドPAFなんて怖くてとてもじゃないけど手を出せません。

なんだかオールド否定話ばかり書いちゃいましたけれども、まあ、要するに自分が気に入った楽器で、自分が気に入った音が出てくれれば何でもイイというわけです(笑)。それがオールドであるならば、オールドでももちろん良いですし、私のように気に入ったものがオールドになければ現行ものやカスタムギターを弾けばいいんじゃないですかね。

まあ「この楽器が一番」っていうのはないですよ。お好きな楽器が一番イイですよ、とにかく(笑)。

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