セイモアダンカン 78

2017/03/01 Wed 22:26

先日ユーチューブを見ていましたら、1978年当時のヴァン・ヘイレンのライブ音源を見つけて聴いていました。その当時のエディはまだノーマルシンクロトレモロを使っていた時期ですが、改めて聴くとそのサウンドのかっこいいこと、かっこいいこと。

そりゃあこれだけギターが上手くてサウンドもルックスもかっこいい二十歳そこそこのギタリストが出てくれば世界中に衝撃を与えたはずですよねぇ。ライブでこれだけ弾けるんですからねぇ・・。

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1978年のロンドンでのライブですね。この当時は当然ノーマルのシンクロトレモロによるプレイ。そうは思えなほど大胆なアーミングと高いレベルのチューニングキープです。それより何よりこのスピード感あふれまりで奇想天外なギターフレーズと本当によいトーンに感動を覚えますね。



こちらは同じ1978年の大阪でのライブ。こちらの方が少し音質は下がりますが、それでも素晴らしく迫力あるギターサウンドとすさまじいまでのフレーズのオンパレードですね。2曲目の「I'm The One」のイントロなどかっこいいギターサウンドとノリの良さで、この当時のエディのギターテクニックが驚くほど高いレベルにあったことがよくわかります。



こちらも同じく1978年の東京でのライブ。こちらもバンドやギターのサウンドがはっきり聞こえていいですね。アマチュアからデビュー直後までのエディーのギターサウンドは本当にナチュラルで綺麗で、それでいて伸びやかで適度に太くていい音ですねぇ。最高です。まあこのサウンドを出すには当時のエディの非常にハイレベルなテクニックがあってこそ、というところが大きいんですけどね・・。

昔のエディと今のエディを比べますと、もちろん同じ人が弾いているので雰囲気やフレーズは一緒なのですが、やっぱり昔は若さから来る勢いというか、この当時どれほどエディがギターを毎日練習していたのか、ということがわかりますよね。それはリズムに対するノリの良さであったり音のキレだったりするところに現れているのだと思います。

で、ギターを弾いておられる方ならわかると思うのですが、昔のエディと今のエディでは決定的にピッキングの質が違うんですよね。昔の方が断然正確でスピーディーなんです。もうこれは同じ人が弾こうがどうしようが、練習量の違いが一番決定的に現れてしまうところです。

・・そんなエディのデビュー直後のサウンドに改めて触れますと、私の物欲が一気に刺激されたんですよね・・(笑)。そう、「ダンカンの78がほしい!」と猛烈に思ったんです。

日本での販売価格は正直、高すぎます、いくらなんでも。アメリカでは160ドルでいろんなスペックを自分好みにしてダンカンに直接オーダーできるピックアップなのですが、残念ながら日本への送料が高すぎる・・。日本円で5千円くらいするんです。2千円くらいならダンカンにオーダーしようと思ったのですが、オーダー手続き最後の送料の金額を見てダンカンから直接買うのはあきらめました。

そしてebayで探してみますと、ちょうどいいスペックのものが売られています、送料込みで約2万円。「まあ、これならなんとか許せるか?」と思って住所などを全部入力してペイパルの決済をしようとした最後の最後、思いとどまりました(笑)。

確かに価格面では悪くないし、78はエディの様々なギタートーンのうちで(というより、すべてのギタリストのトーンのうち)私が一番出したいトーンを出すピックアップですから、いつか買いたいのは間違いないです。でも一つ思い出したんです。先日改造して組み立てが終わったストラトに搭載している59をまだ大きな音で鳴らしてないじゃないか、と。

78を試すのももちろんものすごく興味あることなんですけど、それよりはまずオールドダンカン59をきちんと大きなバンドサウンドの中で鳴らしてみよう、と。その上で59に不満を感じるのであれば78にしてみればいいじゃないか、と思ったのです。

そもそもエディとは使っているアンプなどのサウンドシステムも違うわけですし、もちろん演奏している人間が別人なのですから、いくらエディが78年当時に改造PAF(78の原型)で素晴らしいサウンドでプレイしているからといっても、私にとってベストなサウンドを鳴らせるものかどうかはわかりませんからね。

まずは似たようなサウンドキャラクターを持っている59を大きな音で鳴らしてみて、それで78を使うかどうかを考えてみればいいんじゃないかな、って思ったんです。でも、よく考えてみればダンカンが作るエディモデルのピックアップってマグネットがだいたいアルニコ2ですよね。80年代頃に「エディモデル」とアメリカのプロギタリストたちの間で言われていたカスタムカスタム(SH-11)もマグネットはアルニコ2ですし、78も同じくアルニコ2。

それともうひとつ、EVHブランドのフランケンシュタインピックアップってのがありますけど、あれ、ダンカンのカスタムカスタムとほとんど一緒ですよね?たしか製造はダンカンのはずだし、抵抗値も高いし、フランケンの最後の頃に使っていたピックアップはカスタムカスタムと同仕様であった可能性が高いですからねぇ。

カスタムのマグネットをアルニコ2に換えてカスタムカスタムになるのなら、59のマグネットをアルニコ2に交換すれば78と一緒になるんじゃないの?というのが実は正直なところ(笑)。

危うく買ってしまう一歩手前まで行きましたが、なんとか理性で思いとどまり、いまはまず59のサウンドを見極めることにしています(笑)。もし実際に弾いてみてサウンドに線の細さを感じたらカスタムカスタムに載せ替えてパワーアップさせる、という選択肢もありますしね。いや、ほんとカスタムカスタムってパワーがそこそこある割にすごくバランスよく鳴ってくれるからとても使いやすいピックアップなんですよ。

以前から何度かこのブログに書いているように、私にはどのピックアップがどの材質のボディとマッチするか、なんてことはわかりませんし、そんなこと一度も考えたことありませんし、気にしたこともありません。でもカスタムカスタムはとりあえず、シンクロはもちろん、フロイドローズでもキンキンしないでいいバランスでスムースに迫力あるサウンドを鳴らしてくれますよ。

なんかネットでほかの方が書いたピックアップのレビューとか読ませていただきますと、やたら「このピックアップをアルダーのボディに乗せたらよくなるだろうなぁ」とか書いておられるのを見かけるんですけど、そんなに変わるものなんでしょうかね?そんなにドンズバでボディ材の違いがピックアップからの音に反映するものでしょうか?同じ材質のボディ材だって結構品質がバラバラで個体によって音が違うし、そもそも何回も書くようにピックアップは弦の音しか拾わないのに、その弦の生音にどれほどソリッドギターのボディ材の違いが影響するんだろうか・・?

そんなことよりブリッジ(テイルピースやサドル)やフレット、そして何よりもピックアップやアンプの方が遙かにギターサウンドに対する影響は大きいと思いますけどねぇ・・。何十年もギターを弾いていますけど、ボディ材にこだわっているギタリストのお考えだけは未だによくわかんないです。重いから好き、とか軽いから好き、というのは確かに私もありますけど、生鳴りのサウンドで善し悪しを考えたことは本当に全くないんです・・。

嫌みに聞こえるかもしれませんけど、アンプから出てくる歪んだ音を聞いてボディ材の違いに気がつく人って、私なんかより本当にすごくいい耳をしていらっしゃるんだと思います・・。私にはピックアップやアンプ、そしてスケールの違いからくる弦のテンションの違いくらいしかわかりません・・。でも私はそれで十分だと思っていますね(笑)。

それより自分が持っているギターやアンプでどれだけ自分が満足いくフレーズやタッチ、トーンをしっかりと鳴らすことができるか、そこがギタリストにとって一番大事なところだと思っていますね・・。

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