前回の記事ではストラトのフロントにつけたディマジオのDP181ファストトラック1のサウンドがいまいちだ、と書いたのですが、試しにちょっとアンプのセッティングを変えてハイを上げて弾いてみました。すると、歪ませても結構いいフロントのトーンがしました。前回の記事の内容はほとんど撤回します(笑)。ほとんどストラトのフロントに近いサウンドが鳴ってくれました。単純にアンプのセッティングだけの問題でしたね・・(笑)。

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そういえば昔ギターのフロントに普通のシングルをつけていた頃は、アンプのセッティングはまずフロントでいい音が鳴るようにしていたんですよね。そのセッティングでよい音が鳴るハムバッカーをリアに取り付けていたんです、思い出しました(笑)。今は逆にリアで音を決めているものですから、少しハイを落としてもよい音がするのでフロントに切り替えるとハイが足りないのでしょうね。

もちろんまだ大きな音で弾いたわけではないのでなんともいえないところはありますが、家で鳴らしている限りではかなりいいトーンです。ストラトのフロント特有のセクシーなピッキングの音がしまくっています。ついでにリアのダンカン59もアンプのハイを少し上げましたらセクシーなピッキングのタッチ音がよく聞こえるようになってちょうどよいです。

実際にはもちろん音量差はあるんですけれども、PAF系のピックアップってそんなに出力が高くなくて、トーンも下手をすれば「シングル?」って言いたくなるようにシャキシャキのサウンドがしますよね。本物のオールドPAFなんかはマグネットの磁力が弱くなってしまったからか、あるいは元々のマグネットの磁力が低いからか、まるでテレキャスみたいな音がしますものね。

あの時代はエレキギターのピックアップってシングルコイルばっかりだったわけですから、できた当初のハムバッカーもできる限りシングルに近いサウンドを出そうと思って作っていた可能性もありますね。その後はオーバードライブサウンドなどが一般的になってきたのでハムバッカーは別のサウンドの方向性を目指して進んでいったのだと思いますけど。

だからPAF系のハムバッカーとシングルピックアップは本来相性がいいような気もするんですよね。相性がいいということはどういうことかというと、フロントがシングル、リアがハムバッカーだとしてもアンプのセッティングをいじらなくてもよい、ということですね。トーンの方向性が似ているので。

アンプのハイを少し上げるだけでずいぶんといい音がし始めたので、しばらくはこのセッティングでギターを鳴らしてみたいと思います。初めてディマジオのピックアップで「気に入った!」と言えるピックアップを見つけたかもしれませんね(笑)。

それにしてもリアを59にしてから無音時のハムがひどい・・(笑)。前のJBより断然ノイズが強いです。まあギターを弾いている部屋の蛍光灯の調子がいまいちでものすごいノイズがしているのでそのせいもあるとは思うのですが・・(笑)。オーバードライブでアンプをブーストするとノイズがひどいひどい。

まあ59なんて昔ながらの古い作りのピックアップですからノイズにも弱いでしょうからねぇ。その点ディマジオのピックアップは昔のファットストラトにしてもノイズ防止の銅箔がコイルの周りに巻いてあったりしてノイズにはかなり気を遣って作ってましたよね。そのあたりがビンテージを徹底追求しようとするダンカンと、ビンテージの良さを取り入れつつも合理的で現代的なピックアップを作ろうとしているように見えるディマジオとの違いかもしれませんね。

ディマジオのFスペースなんてその最たるものですよね。ピックアップのサイズは変えずにポールピースの間隔だけをストラトのトレモロに合わせているなんて、実に合理的です。それに対してダンカンのトレムバッカーはピックアップのサイズそのものが通常のハムバッカーと違うので互換性がなくてとても困ります。

ダンカンもFスペースで作ってくれるとどれほどユーザーとして助かることか。でもダンカンは絶対に作りません(笑)。まあ、もちろん弦がポールピースの真ん中から少々ずれていても音はしっかり拾えるんですけれども。ポールピースから激しく外れているとそりゃダメですが、センターからずれてるくらいなら全く問題ないです。

というより、ポールピースなんか使わずにビルローレンスみたいにバータイプのポールピース(マグネット)を使って作ればポールピースと弦の位置がずれるだの、Fスペースがどうの、なんてそもそも考える必要もないので最も合理的なんですが・・(笑)。その理由もあってフロントにディマジオのツインブレードタイプのシングルサイズピックアップを持ってきたかったんですよね。ルックス的にもなんか未来的でかっこいいし。

もっといえば、普通のハムバッカーを使って弦とポールピースが離れていたって、1弦や6弦の下まで届くような鉄製の細いバー作ってポールピースの上にひっつけておけば全然問題なく弦の音を拾うはずですけどね(笑)。だからポールピースタイプのピックアップをバータイプのピックアップに改造して1弦と6弦の弦落ちをなくすことなどたいしたことじゃないはず。

まあそれぞれのピックアップメーカーの特徴なのでしょうが、それぞれに長所・短所がありますね。ピックアップで音が大きく変わるんでいろいろ探していきたいですが、いろんな種類があって迷いますよね。それもギターの楽しみの一つでしょうかね(笑)


<追記>
フロントのファストトラック1はかなりいい音がするのですが少しローがブーミーなところがありましたので、とても初歩的な話ですが6弦側のピックアップの高さを下げるようにしました。そうしますと随分スッキリしてきて、よりバランスの良いトーンで鳴るようになりました。

そう言えば、ローのパワーを出そうとして最近は6弦側をあまり下げてセッティングしていませんでしたが、ローがブーミーなら単純にピックアップを下げればいいだけの話なんですよね(笑)。あまりに初心者的すぎてこけちゃいますが、より良いサウンドが出るようになりました。リアの59との相性もいい感じで、まだまだ小さい音で弾いているだけですが、なかなかこの組み合わせは好みのように思います。

エディがパワフルなピックアップとアンプを使いだしたからか、あるいは世間でハイゲインのサウンドが一般的になってきたからか、私もここ10年くらいはローを強めたパワフルサウンドっぽいトーンを求めていた部分があったように思います。でも今回改めて私が昔好きだった「歪みすぎでない心地よいオーバードライブサウンド」向けのピックアップチョイスとセッティングを行ってみますと、やっぱりこういう音が私が一番好きなサウンドなんだな、ということを再認識しました。

確かにハイゲインのパワフルサウンドもいいですが、70年から80年ごろのよりナチュラルで表情豊かなオーバードライブサウンドもやっぱりイイですね。単純にカッコいいです。ハイゲインだとピッキングのニュアンスが付けにくいですが、レンジの広いパワーが強くないピックアップを使いますと、ものすごくピッキングニュアンスが豊かになりますからね。

最近流行りのディマジオとハイゲインアンプを使ったトーンがあまり好きじゃない理由が自分でよくわかった気がしました。単純に聞いてて面白くないから好きじゃないんですね、きっと。

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