最近はディープ・パープルやレッド・ツェッペリンなどの古いライブの動画が発売されたり、ネットで配信されたりして容易に見ることができるようになりました。私たちが若かった頃にこのようなビデオがあればどれほど楽器の上達に役に立っただろうと思います。

 それで古いこれらのビデオを見ていての感想など。

 まずディープパープルから。私はかつてリッチーのファンだったんですが、今改めてリッチーをビデオで見るとかっこいいというか、見ていて許されるのは2期のパープルだけ。それ以降3期パープル、レインボーなどはダサくて見てられません。髪の薄さ、ギターのヘボさ、自己中心的なステージングの気持ち悪さ・・、もう見ていて不愉快なくらいです。

 多分若い頃にこんなビデオがあればリッチーのファンにはなってなかったでしょうね。写真と本の記事しかなかった昔の情報の少なさってコワイですね。パープルって2期、3期っていろんなビデオを見ているとリッチー以外のメンバーの上手さでもっていたようなもんですね。リッチーはただその上手なメンバーの演奏の上に乗っかって好き勝手やっていて、それがカッコ良さそうに見えていただけの話だったんですね。

 イアンペイスのドラムは今見ても最高に巧いし、ジョンのキーボードも相当なレベルです。ベースのロジャーはシュアなプレイですし、一方のグレンはとてもテクニカルでファンキーなフレーズを弾き歌も相当なレベルなのでかなりかっこいいです。もちろんイアン・ギランとカヴァーデイルの歌はどちらも個性と味があって最高です。

 とにかくリッチーだけがなんとなく浮いている感じがしますね。特に3期になってからのステージでは、リッチーはやや投げやりでフレーズもつまらないし、他のメンバーの楽しそうなステージングを見ているとリッチーがこれ以上バンドにいられないことがなんとなく予感できるものでした。

 ステージで見せるわがまま勝手なフレーズや振る舞いも今見ると凄くつまんないし、自己陶酔的な長い長いギターソロも本当に今見るとつまんなくって仕方ありません。ギターを壊すシーンなども、昔はカッコ良く思っていましたが、今見るとなんかダサダサ。

 長いギターソロをステージで行うギタリストが減ったことを見て、評論家などは「長いソロを弾ける力量があるギタリストがいなくなったからだ」と言っていましたが、全然違いますよね。ただ単に長いギターソロをやっても客に受けないからステージでやらないだけなんですよね。だって見ててつまんないもん。昔のリッチーのソロを見ててそう思うんだから、やっぱり時代が違うというか、テクニック云々の話じゃなく単にロックのステージが客に合わせて洗練されたってだけの話じゃないんでしょうか。

 本当に今だったら何でリッチーなんかが日本で人気があったのだろう?って不思議に思うくらいですが、当時は情報がなさ過ぎてリッチーのあの変人的な外見なども加わって神格化されちゃったんでしょうね。今は内外のミュージシャンともに情報が溢れていますから、当時のような勘違いされたカリスマはもうなかなか出てこないですよね。

 では次回はツェッペリンについて。
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