いま自宅ではヤマハさんからモニター製品としていただいたAmplifiというモデリングアンプを使っていて、これはとても素晴らしいシステムで素晴らしいサウンドがするのですが、前に接続するエフェクターによってはアンプからの出音がおかしくなるんですよね。特に歪み系をつなぐとものすごく音がビットレートの低いデジタルサウンド風になってしまいます。このせいで歪み系エフェクターのテストを行っても音の違いになかなか気づきにくいんですよね。

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で、最近はフツーのギターアンプが自宅用に欲しくなってきていました。最近このブログに記事をよく書いているように、私のギターシステムは足下のペダルですべて作りあげるようになっていますので、そのシステムの音をきちんとそのまま鳴らしてくれるアンプが必要なんですよね。いちいちサウンドチェックのためにスタジオに行くというのもめんどくさいですからね。

ただし、アンプには条件があって、何でもいいというわけにはいきません。それはギターサウンドをペダルボードのプリアンプで作っているので、アンプにはセンドリターン端子がついていることが絶対の条件になります。ですから今どきの小さなアンプなどではダメなケースがほとんどです。

そう思いながらネットを見ていますとふとマーシャルのコンボタイプの中古アンプが売りに出されているのを見つけました。「おー!マーシャルかぁ。マーシャルもいいなぁ!」と思いながら見てみますと、きちんとセンドリターンの端子も付いていますし、値段も4万円と悪くない感じ。何しろマーシャルですし、フルチューブですしね。正直このアンプにはかなり惹かれました。

でも家で弾くだけのアンプだし、別にマーシャルのフルチューブみたいなたいそうなモノを買わないでもっと他にあるんじゃないかと思い直して、再びネットを探し始めました。ギター用のスピーカーキャビネットだけ買って小さなパワーアンプをつないでもいいか、なんて思いながらスピーカーキャビネットを探したりもしました。

で、そうやっていろいろ見ているうちにまたネットの広告が出てきて、その中の商品が目にとまりました。流れながら表示されるバナー広告を手動で動かして目にとまった商品を確認してみますと、やはり!ローランドのボルトじゃないですか!で、その広告に出ていたアンプを見てみますとBOLT-60でした。

いまではご存じない方も多いと思いますが、40年近く前にローランドはボルト(BOLT)というシリーズのチューブアンプを販売していたんですよね。ローランド史上唯一のチューブアンプだそうで、実は私はこのシリーズの30Wの製品、BOLT-30というのを持っていたのです。それを高校~大学とずっと使っていたのですが、大学を卒業するときに大学の軽音楽部の部室に置いてきたんです(笑)。

このボルトにはあの当時のアンプとしてはセンドリターンが付いていました。最近になった知ったんですが、ボルトはチューブアンプと言われながらも、実際にはプリアンプはトランジスタで、パワーアンプが真空管だったみたいですね。自分がボルトのアンプを使って弾いていた頃は「オレはチューブアンプをオーバードライブさせたサウンドを鳴らしている!やっぱりチューブはいい歪みがするなぁ!」なんて悦に入っていたのですが、それは単なる無知・勘違いだった模様です・・(笑)。

で、そうやってネットでBOLT-60を売っているのを見つけてしまったので、私は猛烈に自分が使っていたBOLT-30が欲しくなりました。そしてネットで検索すると、なんとありました!しかも動作確認品を1万円台の格安で売っています!もうビックリ!

もうその瞬間に「こりゃあ買うしかない!」と思って速攻でポチッとしてしまいました(笑)。エフェクター一つ分くらいの値段で、私のギターライフの原点とも言えるアンプを再び手に入れられるなんて、なんか夢のようです。まるで昔の恋人に突然出会うような感じで懐かしいやら嬉しいやら(笑)。そんな古いアンプが未だに使える状態で流通してるなんて考えたこともなかったですから、本当にもう一度手に入れられると思っただけで驚きと共に、ワクワクします。

先ほども書きましたが、このアンプはプリアンプはトランジスタでパワーアンプがチューブです。でもそれでいいんですよね、だっていまの私はペダルボードのプリアンプを使いますので、ボルトのプリアンプが真空管かトランジスタかなんて関係ないんですよね。ボードのAMTのプリアンプがチューブで、ボルトのパワーアンプがチューブなら、結果的にフルチューブのアンプシステムで音を鳴らすことになります。

それはそれで面白いですよね!正直言って別にパワーアンプは真空管だろうとトランジスタだろうとどちらでもイイと思っていました。というのも、スタジオで鳴らしたジャズコーラスで相当いい音がしたので、トランジスタのパワーアンプでも問題ないと思っていたからです。でもボルトのパワーアンプがチューブなら、それはそれでフルチューブシステムとして楽しめていいんじゃないかと思います。

いやー、でも何十年も経って昔毎日使っていたギターアンプを再び手元に置けるなんて本当にタイムスリップや夢の中にいるような感じです。まだ実際に手元には届いていませんが、きっと数日もすれば届くはず(実は近くのお店に売っていたので、通販ではなくて買いに行けばよかったのですが(笑))。

なんかすごいプレゼントが手元に届きますねぇ。今年は年初から幸先がよいです。昔はよくこのボルトを使ってピックアップのサウンドチェックをして、あーでもないこーでもない、あっちのトーンのここがよかった、こっちのここがいまいちだなぁ、なんて感じにピックアップをとっかえひっかえしていたものです(笑)。

いまのラインのシステムでは残念ながらシステムの相性の関係でちょっとしたピックアップの違いなんてわからないです。でもボルトが再び手元に来ればまたそのあたりのサウンドのニュアンスも表現してくれると思っています。ああ、なんか楽しみだなぁ、懐かしいアンプを再び手に入れて、そしてメインギターを2ハムに改造することで私のギターライフは大きく膨らんでいきそうだなぁ。

本当に楽しみ、楽しみ。楽しんで楽器が弾けるのが最高ですからねぇ。


<追 記>
実際に手元に届いたBOLT-30ですが、音は問題なく出ました。ボリュームなどのガリは多少ありますが、問題になる程度のものではありません。また安値の理由になっていると思われる、インプットジャックのガタですが、これは単純に前のオーナーか誰かがいい加減にジャックのナットを締めたことによってジャックがきっちりと止らなくなってしまったためでした。

なので、アンプ部分をハウジングから取り外し、シャーシの表と裏からきちんと工具を使ってナットを締め直せばあっさりと正常な状態に戻りました(笑)。これくらいの作業は売っていた楽器屋で直してほしいものです。逆に、これくらいの修理もできない(やらない)ような楽器屋さんだと、本当に楽器やアンプのメンテができるのか疑問に感じますね。

まあ、今回は安く買えたし、自分で直せる程度のことですからよしとします。

で、サウンドですが、ええ、昔のBOLT-30と全く同じ音がします。なんだか懐かしくて嬉しいです。ただ、ドライブチャンネルの音は「こんなに丸くてぼやけた音だっけ?」と言いたくなるほどイマイチなサウンド。昔はこのサウンドがチューブサウンドだと信じていい音だと思っていましたが、いま聞くと個人的にはダメなサウンドですね。

まあ、考えてみれば当然なんですよね、だってこのアンプのドライブチャンネルは当時のローランド(BOSS)のオーバードライブ回路が組み込んであっただけですからね。当時のローランドのオーバードライブ回路なんて、せいぜいOD-1系統に毛が生えたようなもので、今の時代のものと比べるとお話になりません。

いま使っているAMTのプリアンプや、その他のオーバードライブペダルと比べても、とにかくハイとローが出ません。だからトーンが良く言えばマイルド、悪く言えば全然ガツンときません。なので、時々アンプのインプットにケーブルを挿してギターをつま弾くことがあるんですが、ちょっと強めにドライブを設定すると全然ダメなサウンドです。ちょっとクランチ程度に歪ませた状態であれば、昔の小さなフェンダーのアンプみたいなサウンドにも聞こえてそれなりですが、私自身ああいう小さい箱物アンプのサウンドが好きじゃないので、やっぱりイマイチです。

でも、クリーンチャンネルや、普段使っているメインイン(パワーアンプ)は普通に悪くないサウンドだと思います。家でギターの練習をしたり、ピックアップやペダルのチェックや設定をするのには問題ないレベルだと思います。

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