フェイズ90を微調整

2016/12/18 Sun 00:29

ペダルボードを入替えているついでに、ここのところ気になっていたフェイズ90の調整をすることにしました。R28改造と呼ばれるフェイズ90の有名な改造を行ったのは以前から何度もこのブログに書いている話ですが、それに伴って基盤の半固定抵抗をちょっと調整したのですが、そのせいでどうもフェイズのかかり具合がヘン、というか、音が妙に細くなってしまうようになっていたのです。

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フェイズ90から基盤を取り出しますと、こんな感じになってます。

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ごめんなさい、これはネットから拾ってきた別の方の写真なので、私のではありません。この方も私と同じようにR28改造を行っておられますね。この写真を見ていただきますと、右側の黒いジャックのすぐ左側の抵抗が基盤から外されて浮いているのがわかりますよね。そしてその抵抗の下に「R28」と基盤に書かれているのが見えますよね。そう、「R28改造」とは、その名の通り、基板上のR28の抵抗を回路から外してしまう改造のことなんです。

私の場合もっと簡単にニッパーでプチっと抵抗の足を切ってます。R28改造をするとどうなるか、といえば、フェイズ90のエグみを取る改造なんですね。最近はフェイズ90もいろんなモデルが発売されているので最近のことについては詳しくないんですが、私が買ったフェイズ90はもう10年以上は経ってるんじゃないかと思いますが、その頃の製品はエフェクトをオンにすると音量が大きくなって、その上音割れが凄かったんです。またフェイズのかかりもかかりすぎるくらい効いていたわけです。

で、それらを軽減させて、昔のフェイズ90に近づけるための改造が「R28改造」と呼ばれる改造だったわけです。まあ、要するにフェイズ90をビンテージタイプに近づけよう、という趣旨ですね。最近のEVHモデルなどでは、切り替えスイッチが付いていてこのR28の抵抗を回路に加えたり外したりできるようになっているようですね。

で、話を戻しますと、そのR28改造をした際に、合わせてさっきの写真の左端に写っている白い丸い部品がありますが、これはフェイズの効き具合を調整する半固定抵抗でして、これを調整したんですね。その時はそれで効き具合にも不満はなかったのですが、最近バンドで大きな音でギターを演奏するようになってきますと、フェイズを掛けた時にソロの音が細くなって音通りが悪くなることに気づいたんです。

たぶんこの半固定抵抗の調整が悪いからだろうと思いまして、このたびこれを調整することにしたんです。実はこの半固定抵抗の調整はとても微妙です。少し動かすとすぐに音が変わります。しかもあるピンポイントしかフェイズ90の「おいしいところ」を出すことができず、少し外れてもダメ、大きく外れるとフェイズそのものがまったく効かなくなってしまいます。

なので、前回の調整時もここが結局うまく行かなかったので、今回はフェイズのかかり具合が一番良くわかるようにスピードツマミを一番右にして調整を行いました。いやあ、たしかに微妙です。何度もスイートスポットを行ったり来たりさせて「美味しい部分」を把握し、そして「ここだ!」というところで止めました。

そうやって調整してケースに組み戻しましたが、実際使ってみると、いいですね、調整前より全然いいです。フェイズのかかり具合がよりマイルドになり、フェイズが効く周波数ポイントが変わったせいか、音も太くなり、高音弦の単音を弾いても音が痩せることがありません。

ああ、よかった、これで最近に気になっていたフェイズ90のトーンもバッチリ最高の状態になりました。これが本来のフェイズ90のサウンドだと思いますが、本当にまろやかでセクシーにトーンがうねりますね。

フェイズ90というエフェクターは、決してレベルの高い製品だとは思いません。ちょっと大きな入力が入ってくるとすぐに音割れします。なのでピックアップにダンカンのJBなどを取り付けたりすると、クリーントーンではバリバリ歪みます。それも汚いトランジスタの音割れしたサウンドです。ボリュームを下げるか、シングルコイルや出力の小さなビンテージタイプのハムバッカーでなければ音割れを軽減させることがムリです。

R28改造を行ってもそこは完全に解消されるわけではありません。そんなローテクで、品質も決して高くないペダルなんですが、なぜか多くのプロギタリストのペダルボードに必ずと行ってよいほどセットされています。ノーマルのオレンジの箱に入っているものはもちろんのこと、EVHモデルを使っているプロ・アマギタリストもたくさんいます。

私自身もそうですが、まあ単純に「フェイザーの音」といえば「フェイズ90」の音、なんですよね。要するに最も手っ取り早く求める音が出せるんですよね。だから多くのプロ・アマギタリストが、音割れなどといった問題点が少なくないにも関わらずやはりフェイズ90を重宝して使うんでしょうね。

もちろん私のように「昔のエディーの音」を出したいためにフェイズ90を使うユーザーも多いでしょうし、クリーントーンなどでカッティングする時のワクワクするトーンやアルペジオを鳴らす時の宙を舞うようなトーンを出したいために使うユーザーもいるでしょう。つまり、フェイズ90でしか出せない音があるからみんなフェイズ90を使うんですよね。

調整ができて本来の魅力を取り戻したフェイズ90のお陰で、私のペダルボードから出てくるサウンドはよりワタシ好みのものになりました。いやはや、本当に自分がほしい音、出したい音が出せるっていうのは幸せなことですね。今の私はわたし自身の「ブラウンサウンド」が今のペダルボードから出ていることを実感して、本当に楽しく、幸せにギターを弾いています。

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