プリアンプなのでエフェクターの分類に書くのが適当なのかどうかはよくわかりませんが、ギターの音作りの機材ということでこちらのカテゴリーに。さあ、先月発注していましたロシア製AMT社のプリアンプSS-11Aが本日手元に到着しました!

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ロシアから国際郵便(EMS)で送られてきましたが、輸送期間は10日ほど。運賃込みの売価ほぼ300ドルですから、日本での定価8万円(!)と比べるとビックリするくらい安いと思います。

届いた袋を開けてクッション材を取りますと、こんな箱が出てきました。

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新品なのに箱が結構傷んでいるのはロシア品質、ということで大目に見てあげましょう(笑)。更に箱を開けますと、こんな感じに現物が入っていました。流石に丁寧に何重にもクッション材でくるまれています。

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そしてクッション材をすべて取りますと、こんな感じに現物が登場しました。

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電源アダプターが付いているかどうか少し不安だったのですが、しっかり日本のコンセントにも対応した専用電源が同梱されてました。ありがたいです、これですぐに試奏できます。それにしてもアダプターと比べても本体はこのサイズ。こんな小さいギターアンプだなんてビックリしちゃいます。またエフェクター程度の重量しかないのも驚きです。

ちなみに付属されていたパンフレット、というか説明書がロシア語・・・。読めねーよ(笑)。

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でも大丈夫、裏返してみますと英語バージョンもありました。助かりました。

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さて、早速ですがボードに接続して演奏してみます。このプリアンプはクリーン、クランチ、リードの3チャンネルのプリアンプで、クリーンには独立した3バンドのEQが、そしてクランチとリードの2チャンネルには共通した3バンドEQがありますので、サウンドメイキングはとても行いやすいです。

さて肝心のドライブサウンドですが・・、おおっ!!いい!! 私の自宅のアンプで弾いている限りにおいては、とてもいい音です。その昔私が使っていたチューブアンプととても似た音がしています。マイルド、ひたすらにスムースでマイルドでファットなサウンドですね、なんか嬉しい。

ドライブチャンネルはクランチとリードの2チャンネルありますが、クランチでも相当歪みます。このチャンネルでソロをとってもまったく問題ないレベルのオーバードライブサウンドです。そしてリードの方はクランチよりワンランク太い音が出るようになっています。クランチとリードチャンネルはそれぞれマスターボリュームとゲインを別々に設定できますのでロック系の音楽においてもバッキングとリードをそれぞれ音量と歪量を変えて設定することができてとても便利です。

更に面白いのはドライブチャンネルには「T SHIFT」というスイッチが付いていて、クランチとドライブのそれぞれに単独でスイッチがオンオフできるようになっています。これはなにかといえば、「TS系オーバードライブでブーストしたようなサウンド」にするためのスイッチで、たしかにこのスイッチをオンにするとTS系オーバードライブに特徴的な中域をブーストしたようなサウンドになります。リードチャンネルでこのスイッチを入れるとソロの時に前に出る音になるかもしれませんね。またバンドでテストしてみたいと思います。

で、全体的なサウンドの話に戻りますが、先程も書きましたように、とてもオーソドックスなオーバードライブサウンド、チューブアンプらしいオーバードライブサウンドがします。もちろんまだ大きな音で鳴らしていないので本当にどんな音がするのか、バンドの中でも埋もれない音がするのか、そこはまだわかりませんが、家で弾いている限りでは私の好きなギターサウンドがしていますね。

ただ一つこのプリアンプを使っていて残念、というか意外だったことが。それはチューブアンプって、ギターからの入力の大きさに応じてドライブされるたびに真空管の光がまるで音に合わせたイルミネーションのように強くなったり弱くなったりするんですよね。なので、久々のチューブアンプということでそれを楽しもうと思って真っ暗にした部屋の中でゲインもマスターもフルアップして弾いてみたのですが全く真空管の光り具合は変らず・・(笑) あれぇ・・?

なので一瞬「本当に真空管で音を歪ませてる?」と疑問に思ったのですが、そこは余り深く考えず「このアンプはこんなものだ」ということにしておこうかと思っています(笑)。もしかすると今のシステムはギター直ではなくバッファーを通してインピーダンス変換されているのでそうなっちゃってるのかな、と思ったりもしてますが、理屈で考えれば関係ないはず(笑)。ま、一度ギター直で弾いて様子を見てみます。

このプリアンプを買うときには、もう一つのハイゲインタイプであるSS-11Bと少し迷ったのですが、Aにして正解でした。Aでも十分すぎるほどの歪量がありますし、これでもしBなんかにしてたら、また歪過ぎののっぺりしたサウンドにとてもがっかりしてたと思いますので、Aで良かったと思っています。

それと、この製品に関しては日本のユーザーから必ずといってよいほど「ハムノイズ」の問題点が指摘されます。原因は電源からくるものらしいのですが、たしかに私の場合もハムノイズかなりしています。でも私のボードにはノイズゲートが入ってますので、これを通しますとまったく気になりません。もちろん電源を変えて根本からノイズを消せばよいのかもしれませんが、実用上まったく問題がないので今のところ現状のままでスタジオでも使ってみようと思っています。

いや、とにかくこれは良い買い物をしたと思っています。もうこれで歪エフェクターやアンプで頭を悩ませる必要はなくなったと思いますね。なにしろ「マイアンプ」を常に持ち歩いているわけですから、どこでも同じギターサウンドが出せますからね。早くスタジオで大きな音を出すのが楽しみですね。

ただ、繰り返しますが、この機材はエフェクターのような姿をしていますが、プリアンプです。そう、真空管ギターアンプです。なので、この機材の後ろにはパワーアンプ(あるいはリターン端子)に接続しないと意味がありませんので、そういう使い方をするための機材なんだということはしっかりと認識しておく必要があります。

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