神を見ました・・。

2009/11/25 Wed 00:28

 今日は大阪のビルボードライブにオズ・ノイのバンドを見に行きました。私自身ギタリストでもありますが、オズ・ノイという人は知らず、YouTubeで見てもなんだかよくわかんない感じが正直でした。しかし私の目的はオズ・ノイが見たいのではなく、このバンドにいるデイヴ・ウェックルを見たかったんですね。

 10年ほど前からその繊細なテクニックに驚嘆していましたので、ぜひ生音でドラムを聴いてみたいと思っていました。正直今日のライブは凄かったです。ジャズ、フュージョン系のドラマーはびっくりするくらい上手な人が多いですが、多分その中でもデイヴ・ウェックルは光っている存在だと思います。

 オズ・ノイのバンドですから、当然メインはオズ・ノイです。デイヴもサポートですから比較的地味にたたくのかなぁ、と思っていましたが、実際はとても自由にプレイしていました。オズ・ノイのギタープレイは、やはり生で見ても私の好みではなく、アラン・ホールズワースぽいと言うか、ジェフ・ベックのテクニックをもっと高度にして変態的にしたみたいといったらいいのか、あるいは布袋のようなトリッキーなエフェクタープレイと言ったらいいのか、とにかくかなり変わっています。

 サンプリングを使って一人で多重プレイなどをするのですが、私は個人的にこういったトリッキーなプレイは好きじゃありません。ライブの前半はこういったギタープレイが多く、ちょっと食傷気味でした。ただ中盤以降はこういったトリッキープレイが減り、比較的ストレートに一つのギターサウンドだけでプレイすることが多かったので、彼のテクニックの多彩さと表現の豊かさ、そして確かなテクニックを存分に見せ付けてくれました。

 しかしそれよりも私はデイヴばかり見ていました。正直言ってオズ・ノイがどんなギタープレイをしていたのかはほとんど見ていませんでした。というよりも、オズ・ノイのギターを聴いていると、あまりに突拍子もないフレーズだらけなので曲が訳わかんなくなっちゃいます。ところがドラムとベースだけを聞いていると比較的オーソドックスなジャズやブルースがベースになっているので曲そのものはオーソドックスな構成であることがよく分かってとても楽しめました。

 まあ、それよりも何よりも、デイヴ・ウェックル凄いです。全般的に自由にプレイして随所に凄いプレイが炸裂していましたが、2-3曲目あたりのスピーディーな曲のプレイやアンコール前の最後の曲で見せたドラムソロは、これはもうただただ唖然としか言いようがありません。見事なまでに崩れないリズムキープ、それでいて奔放でいて粒のそろったトーンと、あふれ出るフレーズ、そして素晴らしいダイナミクス。もう完璧でした。あれほど上手に、綺麗に、そしてパワフルにドラムを叩く人間がこの世にいるのだと分かっただけでも素晴らしい発見でした。

 一緒にプレイしていたジェームズ・ジナスというベーシストもデイヴと一緒に素晴らしいグルーヴを作っていました。比較的シンプルにプレイする人ですがベーシストの鏡というようなシュアなプレイでデイヴとオズ・ノイを見事にサポートしていました。彼の才能の素晴らしさを十分に感じさせる素晴らしいプレイだったと思います。

 本当に今日のライヴはステージにいる3人の個性と魅力が存分に発揮された素晴らしいライヴだったと思います。まあ、ほんとにちょっとだけオズ・ノイのギタープレイが私好みでなかったという点だけ差し引けば最高のライブでしたね。

 本当に素晴らしいものを見ました。
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