こんな書き込みをしておられる方をネットで見かけました。

大人になって楽器を始める人がムカつきます。

なるほど、なるほど。

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私も他人のことを言えた義理はありませんが、正直な本心を言えば、確かに大人から楽器をゼロから始めた人でそこそこのプレーヤーになっている人はまず見かけませんね。もちろんうまくなっている人もいると思いますけど、だいたいの人は「勘違いレベル」だと思います(笑)。

大人になって始めているだけに、多少お金にも余裕があるので下手な割には持っている楽器は超一流を持っているケースが少なくありません。下手なら下手なりの楽器を持っていればかわいいのですが、だいたい大人で楽器を始めたような人は下手なのに人もうらやむようないい楽器を持っていることが多いです。

言い方を変えれば、「自分が下手なことがわかっていない」のでしょうね。下手なのにまるで一流プレーヤーのようにいい楽器を持って、一流セッションプレーヤーのごとくやたらバンドに参加して目立ちたがる・・。だからこの書き込みのように煙たがられることになるのかも知れませんね。

楽器って、よほど人並み外れた才能を持っている人以外は、上手になるのに相当な努力が必要ですからね。お遊び気分で楽器を始めたくらいでは何年やっても人前で演奏できるレベルにはならないです。冒頭の書き込みではなかなか厳しい書きぶりですが、でも本音の部分では、私もいい年をしたおじさん・おばさんであるなら、それだけの人生キャリアを重ねた人が仮にもステージに上がって人前で自分の演奏を他人に聴かせるのであれば、やはり聴かれて恥ずかしくないレベルの演奏はして欲しいと思います。

もちろん、私自身も人前で演奏する以上はいい演奏ができなければステージに上がるのは許されないと思っていますし、それができないのならステージに上がるべきではないという気持ちをずっと持っています。なので、私が参加していたバンドで、練習段階で満足に曲が仕上がっていないのにレパートリーを次々と増やそうとしたり、ステージにやたら立とうとしていることがとてもイヤでした。なのでバンドがそんな段階だったときは、昔からの知り合いに見せるのが恥ずかしいので誰にも声を掛けませんでした(笑)。

いや、それくらいの気持ちは持ってないとダメだと思いますよ、人前で演奏する以上は。もちろん私たちはプロではありませんが、ステージに上がるのであればプロのつもりで演奏しなければダメですし、人に見せられる程度には仕上げてからステージに上がるべきです。それはステージに上がる人の最低限の心持ちだと思いますし、義務だと思います。

中学生や高校生くらいなら下手なステージを見せても微笑んでもらえるところもあるかも知れませんが、大人になってからその調子でステージに上がろうとするのは見ているほうもしんどいです。やっぱりおじさん・おばさんになってもライブをしているのなら、その年齢に至るまで音楽を続けていたというモノを見せられないと意味がありません。「下手でもいい、アマチュアのおじさんなんだから」という言い訳は止めて欲しいです。

これは歳をとってからゴルフをするのと一緒です。いくら友達同士でラウンドするからと言っても、ほかのメンバーがゴルフ歴20年くらいの人たちであるならば、ドライバーがまっすぐ飛ばないレベルで一緒に回ろうとするのは、ほかのメンバーに対して失礼です。

新人サラリーマンが誘われてラウンドするのであれば180叩いても笑って許されるかも知れませんけれども、ゴルフを始めたばかりだからといっても50歳くらいのおじさんが150叩くのなんて絶対に許されません。いくら初心者で初ラウンドであるとしても、せめて130程度で回れるくらいには自主練習をしっかりしてから回れないのなら、ほかの友達と一緒に回っちゃダメです。

そういうものなんですよね、大人になって何かを始める、ということは。誰しも初心者の時代があるわけですが、年を取ってから何かを始める場合、初心者である状態を他人に見せてはならない年齢ということも少なからずあるのです。人前で披露する以上、うまくなければならない、ということが求められることが多いんです。

結局大人になってから楽器を始める人たちの多くは、そういう意識を持っていないんですよね。だからいつまで経っても上手にならないし、下手くそなままで人前で演奏しても平気でいられるのではないでしょうか。冒頭の書き込みの主ほど厳しいことを他人様に言うつもりはないですけれども、でも、人前で楽器を演奏しようとする人は誰しも他人に聴かせても恥ずかしくないレベルの演奏を披露して欲しいと願いますね。

その意識は絶対に持っていなければなりません。もちろん歳を取ったから下手になった、という言い訳も許されません(笑)。

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