フロイドローズのギターも持っているのですが、サウンドやビジュアル面、ギターを持ったときの感触などからノーマルのシンクロが付いたギターでアーミングをすることが普通にあります。以前からノーマルシンクロを使ったときのチューニング対策についてはこのブログでも何度も触れてきた話題なのですが今一度触れてみましょう。

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(昔のエディは確かにノーマルシンクロでもかなりチューニングは狂わないほうだったけど、それでもやっぱりライブでは狂ってしまう)
ネットで時々話題になる「ノーマルシンクロでチューニングを狂わなくする!」といった動画を見てみました。そのノウハウを知るためにはお金を払って教えてもらうみたいですね。でもデモ動画を見ていましたら確かに激しくアーミングしてもチューナーではほとんど狂いがないんですけど、正直「これくらいのチューニングキープなら、いまの自分のストラトでできてる」と思いましたね(笑)。

いや、「アーミングしてもチューニングを狂わないようにする」ということ自体は実はそれほど難しいことじゃないんです。ペグをロックペグにして、ナットに少しグリスをつけ、そしてシンクロが弦やバネを張っていない状態でスムースに動くようになっていて、さらに支点が動きにくいように皿ねじでトレモロをボディに取り付ければ、だいたいどんなギターでもチューニングは狂わなくなると思います。

ただ、問題は「プレイをしていて狂わないかどうか」なんですよ。この動画をアップしている方も、そして私もそうなんですが、アームを使っても狂わないようにするには、逆説的な話ですが、「アームを掛けるとチューニングが正しい状態になる」ようにチューニングすればいいんです。

そうチューニングしておけば、アーミングすれば必ずチューニングは正しい状態に戻るわけですから「アーミングしても狂わない」わけなんです。先ほどの動画にしてもそうなんですが、見ていますと激しくチューニングが狂いそうないろんなプレイをしているんですけど、最後は必ずアーミングをしているんですよね。決して2音半チョーキングをした直後でチューナーでチューニングチェックしているシーンは一つもないんです。最後は必ずアーミングしてからチューナーでチェックするんです。

これならね、狂わないんですよ、たいてい。私のギターだってそういう意味では全く狂わないですよ。下手すりゃワンステージチューニングチェックしなくても狂わないレベルには調整できてます。

でも、問題はそこじゃないんですよね。実際にギターを弾いていますと、四六時中アーミングしているわけじゃないんです。普通にバッキングを弾くときもあるし、大きなチョーキングやビブラートを掛けた直後にコード弾きしなければならないことなどがたくさんあるわけです。

私のギターに関して言えば、1音半以上のチョーキングをしたときに2弦と3弦がフラットしちゃうんですよね。もちろんアーミングすればチューニングは元に戻りますが、アーミングしないで(できないで)その直後にコードを弾く必要性が必ずあるんですよね。そうするとチューニングは結構狂ってるわけです。

私が言っている「チューニングの狂い」というのはこういうことです。もちろん世の中には私と逆で、チョーキングをしたらチューニングが元に戻るようにチューニングしている方もおられます。そういう方の場合にはアーミングするとどこかの弦のチューニングが1/4以下くらいでしょうけれども必ず狂います。たいていは2弦、3弦、6弦くらいでしょう。

でもそのチューニングだと、それこそアーミング直後にコードを弾くときに困るんですよね。だってチューニングが狂っている弦をいちいちチョーキングやビブラートしてチューニングを戻さないといけないからです。私にはそっちの調整のほうが面倒な気がするので、私の場合はアーミングするとチューニングが戻るようにしているんです。

もちろん、原因はよくわからないのですが、新しい弦に張替えたりしたときにはアーミングしようが2音半のチョーキングをしようが、全くチューニングが狂わないときもあります。最初は弦のメーカーによる違いかな、と思っていたのですが、同じメーカーの弦でも狂うときは狂いますので必ずしもそうではないみたいです。ただ、私の経験からするとダダリオの弦よりはアーニー・ボールの弦のほうが低音弦の狂いは少ないです。きっと巻き弦の巻き方が違うんだろうと思います。

でもチョーキングしてもアーミングしてもチューニングがほとんど狂わない弦に当たることは滅多にないので、狂う弦のセットに当たってしまったらチョーキングで修正するか、アーミングで修正するか、いずれかを選んでチューニングするしか仕方ありません。

シンクロの場合にはペグかシンクロの駒(あるいはシンクロ内での弦のたわみ)にチューニングが狂う原因があると個人的には思っていますが、しかしいろいろやってみても原因を特定することはできませんでした。一番手っ取り早い対策は、トレモロユニット内での弦のずれやたわみを減らすために、トレモロユニットのできるだけ駒に近い部分で弦をロックすることだと思います。でも、そういう製品はないし(ENDROXというモノはありますが)、自分で作るのも大変なので今のところできていません。

よくナットの弦の滑りが原因と言う方がおられるんですが、そこは正直言ってそれほどの問題はないと思っています。そこはグリスをつければほぼ問題はなくなりますから、ナット以外のペグやトレモロユニットにチューニングを狂わせる原因はあると思います。

まあ、いまの私にはノーマルシンクロのチューニングの狂いを完全に防ぐ方法は思いつきません。運良く狂わない弦のセットに当たることくらいしかないですねぇ(笑)。ただ、以前からロックペグの精度については若干の疑問を感じつつ使っていますので、もしかするとロックペグを新しいモノに代えてみればチューニングの狂いがほぼ解消される可能性もありますね。

いま使っているのはシャーラーのロックペグなんですが、もしかするとこのペグがたまたま外れだったのかも知れませんからね。シュパーゼルとかゴトーとか、ほかにもよさそうなロックペグはいろいろありますので、もしかするとペグを交換することで状況は大きく改善できる可能性もあります。

いずれにしても、現況においては私にできるチューニング対策はすべてできていると思います。あとは狂いにくい弦のセットを探し、そしてうまくアーミングをフレーズに取り入れることでチューニングをキープしながらプレイすることが対策になってくるんじゃないかと思いますね。残念ながら、そこはギター調整というよりは、ギターの演奏テクニックになってきてしまうのですが。

まあ、もうちょっといろいろ研究してみますが、元々ストラトのペグやトレモロユニットでの弦のたわみや戻りの精度がそれほど高くない以上、ノーマルシンクロのチューニングの狂いを完全になくす方法は基本的にはないと思っていいと思います。あとはいかにその狂いを減らすことができるか、というだけのことで、そこを追求していくしかないんじゃないかと思っていますね。

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