ローラーサドルを改造

2016/05/03 Tue 23:52

随分と間が空いてしまいました。思い立った時に更新するので申し訳ありません。

さて、最近のギターの話といえば、日々所有しているギター、フェルナンデスベースのフロイド付きストラトと、トーカイベースのストラト、そしてアイバニーズのフルアコをとっかえひっかえしながら弾いています。その中でも一番良く弾くのはトーカイのストラトです。
このストラトは、以前にもこのブログに何度も登場したもので、基本はノーマルのストラトですが、ピックアップがギブソンのTバッカー(今となっては古いですね。もう37年も前のピックアップです(笑))やらダンカンやディマジオのシングルハムがつけられたり、トレモロはゴトーに交換され、ネックもワーモスに特注したエディ・ヴァン・ヘイレンタイプの22フレットラージヘッドのネックに換えられたりした、とんでもないシロモノです(笑)。

ところが最近はこのギターでアーミングをしてもそれほどチューニングが狂わなくなったものですから、お手軽なこのギターを弾くことが多いんです。このギターのチューニングはある日突然安定し始めたのですが、そのきっかけは弦をアーニーボールに代えたことですね。

それまではダダリオの弦をよく使っていたんですけど、昔と違ってアーニーボールの弦の値段も随分と安くなったものですから、基本的に好きな弦であるアーニーボールのスーパースリンキーに変えたんです。そうするとアーミングを行ってもあまり狂わなくなり、特にどうしようもないほど狂っていた6弦のチューニングが随分マシになったものですから、それ以降アーニーボールの弦ばかり使っているわけです。

細かい理由はよくわかりませんけど、ナット、サドル、トレモロユニット内のどこかの部分での弦の滑りがアーニーボールのほうがいいんでしょうね、きっと。

で、このギターのトレモロを使った際のチューニングキープ対策としてシャーラーのロックペグやゴトーのローラーサドル、そして皿ネジを使ってトレモロをセットしてあることは以前にも書いたとおりです。現状でもかなりチューニングキープは良い方なんですけれども、それでもまだまだライブなどで思い切り2音半チョーキングをしまくった後にすぐ普通のフレーズを安心して弾けるほどの安定感はありません。

いろいろと私なりに今までストラトのシンクロトレモロのチューニングが狂う原因を調べてきたつもりですが、実はどれほどナットの滑りが良くなり、ロックペグでペグ部分の弦のたわみを解消させてもやっぱりチューニングは狂うんですよね。

それは結局のところ、フロイドローズがあのトレモロユニットを作り上げる過程で「ナットだけロックすれば狂いは止まると思ったけど、実はブリッジでも狂っていることがわかったのでサドルでロックすることにした」と大昔のインタビューで語っていたとおり、トレモロユニット部分、特にサドル部分で弦の滑りが悪いからだと思うのです。

その確認は、アームを使っていない状態でナットとペグの間の部分の弦をぐいっと押し(昔のジミーペイジがやっていたように)、それを行なう前後の弦の音の変化を聞いてみるんです。そうやって弦を押してみますと、押したヘッド部分の弦の音が下がるのはわかるとしても、不思議な事に演奏する部分の弦の音も一緒に下がるんです。

なんで「不思議」というかといえば、普通理屈で考えればヘッドの部分の弦を押したのですから、ナットを境にして押した方のヘッド側は弦のテンションは下がって音も下がり、逆に演奏する部分の弦はヘッド側に引っ張られるのでテンションが高くなって音は高くなるはずなんです。

ところが現実にはそうならずに、ヘッド部分の弦の音も、演奏する部分の弦の音も両方下がっちゃうんです。で、アーミングを一回行なうとこの音程の狂いはリセットされて元に戻るんです。

・・ということは、チューニングの狂いはブリッジ(サドル)で起きてる、ということになるわけです。そう、ヘッド部分で弦をぐいっと押した時にサドル部分で弦がヘッド側に引っ張られ、そのテンションの狂いがサドル部分で戻らないのでヘッド部分でも演奏する部分でも弦の音が下がっちゃうんです。

そしてそのサドル部分で生じた弦のテンションの狂いは一度アーミングをかけることによって、ペグ部分からサドル部分までのテンションが一旦緩んで全体的にリセットされることによって元に戻るわけなんです。アームを使っているわけでもないのに、ヘッド部分の弦を押すことによってチューニングが狂う原因は、サドル部分での弦の滑りの悪さにあると私は思っているわけです。

だって考えてもみれば、ストラトの場合にはナットやヘッド部分で弦が折れ曲がる角度よりもサドル部分で弦が曲がっていく角度のほうがはるかにきついのですから、ナット部分よりもサドル部分のほうが弦の狂いが生じやすいことは当然といえば当然の話なんです。でもみんななぜナットの部分の弦の滑りばかり問題視して、サドル部分の滑りの問題に手を付けようとしないのは不思議なことです。

長々と書きましたけど、そういうわけでたとえどれほどロックペグと滑りのよいナットを使ったとしてもそれだけでは絶対にチューニングの狂いを解消させることはできません。なので、それを解消させるためにはサドル部分の弦の滑りを良くするしかないと私は思っているわけです。逆に言えば、サドル部分の弦の滑りの問題を解消させなければ満足いくチューニングキープは絶対に達成できないと思っています。

「そこまでやらなくてもプロなんかは狂わずに弾いてるじゃない」と思う方も多いかもしれません。しかし、オフィシャルなライブ盤などは比較的演奏の良いものを収録しているのであまり狂っているように聞こえませんが、ブートレッグなどを聞いているとリッチーでも昔のエディでも、ブライアンメイ、レイヴォーンやその他内外の有名プロの演奏でもソロを弾いた後などは実は結構狂ってます。結局プロでもそれくらいロックしていないアームというのは狂うというわけで、みんないろんなテクニックを使ってチューニングを演奏中に修正しているだけなんです。

で、今回なにをしようとしているのかといいますと、ゴトーのローラーサドルを「リアル・ローラー化」させようというものです(笑)。ゴトーのローラーサドルというのは、実はローラーというのは名ばかりで、このローラーは回転しません。つまりただ弦が当たる部分が真円状態になっている、というだけの話なのです。実物はこんな感じ。

ローラーサドル

バラすとこんな感じ。

ローラーサドル 分解

なのでこの下の写真の右上に写っているローラーをボールベアリングに交換しちゃおう!というのが今回の改造の趣旨です。実はまだやってなくて、ベアリングの注文をモノタロウに行っただけの状態です(笑)。最近はものすごく小さなボールベアリングがあるもので、内径2.5ミリ、外径6ミリ、幅2.6ミリ、なんてボールベアリングを通販で売ってるんですよね、1個400円位で。

こんなのを買います。

ローラーサドル用ベアリング

最近のベアリングってスゴいですね小型化が。このボールベアリング、実はゴトーのローラーサドルのローラーとほとんどサイズが一緒です。幅は現在のローラーサドルの部品より狭いので、たぶん問題なくクルクル回るはずです。

後はオリジナルのローラーのように真ん中に弦を置けるような糸巻き型になっていない、ただの円筒形なので弦高は1ミリほど上がってしまいます。なのでサドルそのものは今よりも少し低くセットする必要はありそうです。

これでサドル部分の弦の動きがスムースになってしまいますと、いよいよノンロックのトレモロユニットでは可能なかぎりのチューニングキープ対策ができることになるハズです。数日以内にベアリングも手元に届くでしょうから、サドル部分の弦のすべりがなくなることによって、さてどれほどの効果があるものか明らかになりますね。これでダメなら、もうそりゃ素直にロックするしかないです(笑)。

楽しみです。またレポートしますね。

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