ティム・ショウP.A.F.

2012/11/01 Thu 02:53

 私が興味を持っているピックアップはいくつかあるんですが、その中で今回は「ティム・ショウPAF」とアメリカで呼ばれているものを取り上げてみます。

 これは日本では、いわゆる「ニューPAF」と呼ばれていたピックアップですね。80年代にギブソン社でティム・ショウという技術者がオールドPAFの生みの親でもあるセス・ラバーに協力してもらいながらオールドPAFをギブソン社自らの手で再生産させる目的で作ったものです。
 これが世に出た当時は、ギター雑誌などでも大変な評価の高さでした。当時は私のギターにもついている、今で言うところの「ナンバードPAF」「Tバッカー」などと呼ばれるピックアップも出回っていたのですが、それはニューPAFと比較してボロクソに言われていました(笑)。ニューPAFは、オールドPAFに大変似ていると言うことで、当時はダンカン59と並んで大変高い評価を得ていたものでした。

 時代は変わって現代になりますが、日本ではともかく、アメリカではオークションでもかなり強気の値段で出品されています。スタート価格が2万円弱くらいから始まることがほとんどなので、なかなか手を出せない値段です。現物の写真はこんな感じのものですね。

 ティム・ショウPAF

ティム・ショウPAF

ティム・ショウPAF

 見ていただいてお分かりのように、ピックアップ自体はナンバードPAFのベースプレートを流用したもので、ピールピース用の穴が12個空いています。で、これが私が最も魅力を感じる部分なのですが、ピックアップの足がギブソンの純正品としてはとても珍しいことに、短いんです。おかげで改造なしにストラトに取り付けることが可能なのです。

 当時大流行していたエディ風ストラトに容易に取り付けられることを見越して足を短くしたのか、ま、足を短くする理由自体はそれくらいしかないはずですが、とにかくその後の57クラシック、バーストバッカーなども再び足が長くなっているところから見れば、幅広いギターで使うことを想定して、ギブソンにしてはとても合理的で、画期的な製品だったと思います。

 今でも時々このティム・ショウPAF、日本で言うところのニューPAFの高い評価を目にすることがありますね。もう作られてから30年ほど経つピックアップですから、マグネットの磁力も適度に落ちてイイ感じにシャリーンとした鈴のようなサウンドがするのではないでしょうか。

 チャンスがあれば入手してみたいと思って、ebayなどで探しているのですが、値段が高いです(笑)。音の良さから、70年代のTバッカーなどよりもこのティム・ショウPAFの方が将来値段が上がるのではないかとも言われていますが、そういう投資的な価値は別にして、単純に昔から評判の高い音の良さを確認してみたいなぁ、と思いますね。

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