さて手元に届いたウォーモスのネックをボディに組み付けます。

 まずは古いネックを取りまして、新しいネックをボディにセットします。通常であればこれで作業は終わるはずなのですが、あれ、どうも違うぞ。ネックを留めるネジがネックに入っていかないぞ?どうしたんだろう?

 ・・と思ってよく見てみますと、ボディとネックの穴の位置が合っていません、ウッソー(笑)。しかしウォーモスはフェンダーライセンスで作られたネックですから、ウォーモスがサイズ違いというのは考えにくいです。

 ということはトーカイのボディの穴の位置がずれてるってことか・・。トーカイって、私がこのギターを買った当時では「フェンダーの完全コピー」をウリにしていて、フェンダーからクレームがついたってほど評判の高かったメーカーだったのに、今にして思えば完コピどころか、いろんなところのスペックが本家フェンダーとは全然違っていたことがよくわかります(笑)。

 で、よくよく調べるとなぜネックを留める穴の位置が違っているかといえば、実はボディに空けてあるネックを留めるためのポケットのサイズが少し小さいからということがわかりました。

 幅は問題ないのですが、縦の長さが3-4ミリ程度短いのです。ですから、しょうがない、お得意の木工作業を行うことにしましょう(笑)。ノミと彫刻刀とヤスリを使ってネックのポケットを少しずつ拡げます。

 少し拡げてはネックをセットして、足りなければまた削る、という作業を繰り返します。そしてようやくピッタリとセットできるサイズにネックポケットが拡がりました。ふう、めんどくせぇな(笑)。ホント、トーカイって結構いい加減なメーカーだな、だから潰れちゃうんだよ(笑)。

 さてそうやってギターを組み立ててみますが、あれ、おかしいぞ、今度は音が出ない(笑)。なんだろう、作業しているときに断線でもしちゃったかな。ということでもう一度バラし(笑)。でも、ウォーモスのネックになってからは、おいそれとピックガードが外せないので、ネックを外して完全にギターをばらさなければいけません。

 というのも新しいネックは22フレットなので、ネックを付けたままだとピックガードが外れないのです(泣)。めんどくせぇ(笑)。実際のところ22フレットなんて、まず使う必要ないから無くてもいいのに。21フレットでオーダーするとかえって値段が高くなるから22フレットでオーダーしただけなんですよね、ホントは(笑)。

 さて、バラして配線作業中の写真はこちら。

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 さて、そうやって配線を見ますが、特にヘンなところはありません。試しにバラした状態でジャックを差して確認しますが、やはり音が出ない。「おかしいな」と思ってジャックの部分を開けてみますと、なるほど、ジャックを差すとここでショートすることが判明。早速直します。

 ふう、色々あったけど、ようやくこれでバッチリかな。バーツを全部組み上げて、できあがったのがこちら。

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 ヘッドのアップ写真はこちらです。なかなかウォーモスのロゴも悪くありません。ストリングガイドは1-2弦用に一つだけ取り付けました。これだけで十分でしょう。ペグは前のネックに付けていたシャーラーのロックペグを流用しました。

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 で、ようやく音が出るようになったギターを弾いてみます。サウンドはバッチリですね。JBのパワフルで、太いサウンドがイイ感じです。「ネックが新しくなったから、若い音がする」なんてことは、私にゃわかりません(笑)。気にもなりません。

 そして肝心のチューニングのほうですが、新しい弦を張っても、きちんと弦を伸ばせばアームを激しくかけてもほとんど狂いません。凄い!こりゃいいや。もちろんグリスをサドルとナットに塗りますが、そうすれば本当に新品の弦でもほとんど問題ないレベルです。

 そしてもう一つ重要なネックの弾き心地ですが、「ウルフガングのネックって、下の方こんなに薄かったっけ?」という疑問は最初に感じるくらいローポジションではネックが薄いです。まあ不都合はないのですが、好みから言えばローポジションはもう少ししっかり握る感じの太さが欲しいところです。ローポジションだけ薄く削り過ぎちゃったんじゃないですかねぇ・・?

 でも、それ以外のポジションは全く問題ありません。ほぼフラットな指板のアールに、低音弦側が少し膨らんだネックの裏側。チョーキングやビブラートのやりやすさは前のネックの比ではありません。ずいぶんムダな力を入れないで弾くことができます。これだけでもネックを代える意味がありますね(笑)。

 あと、届いたままのネックでは、フレットの処理について1フレットの1弦側だけが少し手に引っかかるところがあったので、軽く三角ヤスリで角をとりました。おかげでフレットのあたりも完璧になりました。

 正直な感想を言えば、ミュージックマンのEVHは、もっと弾きやすかったというイメージがあったのですが、それはもしかするとフロイドローズのせいかもしれません。フロイドローズを付けているとナットもサドルもロックされていますからチョーキングやビブラートが猛烈にやりやすいんです。

 やりやすいというか、音程を変えやすいんですよね。だから当然、アームの効き方も大きいですしね。そのせいでEVHが弾きやすかったのかも知れません。ま、今となってはよくわかりませんが。あと、ネックの塗装の違いもあるでしょうね。EVHは未塗装かオイルフィニッシュあたりですよね?今回のはポリ塗装がっちりですから、フィーリングは全然違いますもんね。

 まあでもこれで私のギターも心機一転、って感じです。この30数年間弾きにくさに我慢しながら弾いてきたネックもとうとうお休みとなります。寂しい部分も確かにありますが、でもギターも楽器、道具ですから、弾きやすくてナンボ。弾きにくければ何十年使っていようが、ビンテージものであろうが、高かろうが、楽器としては大して意味ありません。

 不思議なことにゴトーのトレモロを取り付けてから鳴りの悪かった、3弦3フレットのハーモニクスは再び綺麗に響くようになりました(笑)。きっとナット周りの微妙なバランスが影響していたのでしょう。

 できあがったギターを見てみますと、最初に買っていたときから残っているパーツなんて、結局ボディとピックガードだけ(笑)。それ以外は全部違う部品に替えられちゃいました。まあでも、おかげで随分と好みのギターになりました。

 さあ、またこれで一生懸命ギターを弾くかな。心なしかネックが前よりも軽くなったみたいなので、立って弾くときのバランスもよくなりました。これを新しい相棒として、練習に、ライブに励むかな。

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