マグネットの違い

2011/10/27 Thu 10:54

 ここのところピックアップをいろいろとテストしていたときに少し気がついたことがあります。特に顕著にその違いを感じたのが、違う2つのダンカンの59をギターに載せたときと、新しい磁石をつけたTバッカーを載せたとき。

 どちらのケースでも音が違うんですよね、同じ製品、同じピックアップでも。ダンカン59の場合は、ピックアップテストをしたときの黒ボビンの奴はローが薄くてハイがキラキラ、シャリシャリした感じ。でもこの前買った新品のゼブラはもっと音が太い。ローもよく出るし、ハイのキラキラ感はそんなにない。

 磁石を付け替えたTバッカーも、何か妙にローが強くて音が太い感じ。元々59のようなキラキラ感はなかったので、そこはあんまり違いがないんですが、いずれにしても音の印象は違います。

 けっきょくこれは磁石の違いから来る問題なのかなぁ、と思っているんです。ピックアップテストの時のダンカンは少し古そうなモデル(多分10年くらいは軽く経ってそうな・・?)でしたし、新品はそれこそ作りたてのホヤホヤですから、10年~20年位経っちゃうとマグネットの磁力が弱くなって音が変わっちゃうのかなぁ。

 59は古いのと新しいので音が本当にずいぶん違うように感じられましたからねぇ。よく「昔のダンカンと今のダンカンはスペックが違う」といわれることがありますし、実際にスペックそのものが昔と違うのかも知れません。しかし実際にはスペックの違いよりもマグネットが新しいか古いかの違いのほうが音に影響しているのかも知れません。

 Tバッカーは、それこそマグネットが全然別物になったので(Tバッカーオリジナルの小さいアルニコ5→オールドPAFタイプの無研磨アルニコ5)音が変わって当然です。30年前の古くて小さなマグネットが、新品の大きなものに変わったのですから明らかに磁力は強いはず。当然音も力強く太い感じになります。

 そう考えてみますと、やっぱり磁力って意外と落ちていくものなのかなぁ。それとマグネットによって随分と音が左右されるのかなぁ、って思いますねぇ。そういえば二十数年前の雑誌のインタビューで、名前は忘れましたけど外人プロギタリストが「オールドPAFの音が好きだけど、きっとマグネットに音の良し悪しのポイントがあると思う。だからオールドPAF以外のピックアップを使うときもマグネットはオールドPAFのものに替える。」と話していました。

 意外とそれくらいマグネットが音に与える影響はあるのかも知れませんね。もちろんぼったくりメーカーの高額マグネットへの交換をオススメするわけではありませんが(笑)、バリバリ新品のマグネットよりも、少し磁力が弱くなった磁石のほうが変な音の太さが取れ、キラキラ・シャリシャリ感が出て、結果的にバイト感が強くなるのかも知れませんねぇ。

 トムホームズやダンカンのセスラバーなどがアルニコ5じゃなくてアルニコ2を磁石に使っているのもそういう理由かも。新品のアルニコ5じゃ磁力が強すぎて、時間が経ったオールドPAFのサウンドの良さを再現するにはイマイチなのかも。きっとそうなんでしょうね。

 そうか、もしそうならこの間買った新品のダンカン59がいい音を鳴らすにはあと10年以上待たなきゃいけないな(笑)。ピックアップテストの時に使った59はもう売り払っちゃったんだけど、しまった、マグネットだけ交換して売れば良かった(笑)。

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