フレットの最終調整

2011/10/11 Tue 10:48

 だいぶ前に私のギターのフレットを自分で打ち替えたわけですが、何せ初めての作業なもので様子を見ながら試行錯誤を行うことにしていました。

 そして結構な長期間ギターを弾いてきたわけですが、いくつかの問題点が分かってきました。ひとつはフレットの端の処理がイマイチなので、手を滑らせる際に特に一弦側で手のひらが引っかかる感じが強いこと。2つめはフレットの摺り合わせをした際にフレットのてっぺんの仕上げをしていなかったので、フレットの頭がスパッと切られたような状態の台形になっていて、そこが指に引っかかってフレット移動などに難があること。3つめはこれら二つの要因が重なって非常に弾きにくいこと(笑)。

 これらの諸問題もある程度ギターを弾き込むことでアタリが付いて改善されるかと思っていましたが全くよくなることはなく、ということで久しぶりに意を決してフレットの最終調整を行うことにしました。

 で、作業自体はネックをボディから外してゴムの先に紙ヤスリ(320番)を両面テープで貼り付けて、それを使って丁寧にフレットの角を落として丸くしていきます。道具や作業の様子はこんな感じ。

filing

 こんな風にゴム片の先に紙ヤスリを貼り付けて、

filing

 指板をマスキングテープで覆って(この写真は作業終了間際なので一部しか貼っていませんが、実際には全部に貼ります)、

filing

 こんな風にヤスリ掛けをしてフレットの両端とてっぺんの角を落として丸くしていきます。もちろんこんな作業のためのヤスリも専門工具として売っていますが、私は自分のギターを調整するだけなのでそこまで道具を用意する必要はありません。

 最初のうちは手順が悪かったので結構時間がかかりました。金ヤスリや800番、1000番の紙ヤスリなども使って作業していたのですが、途中から320番の紙ヤスリで磨けば十分であることが分かってそれ以外の磨き作業は省きました。

 確かに番手の高い紙ヤスリで磨けばフレットはより綺麗になるのですが、別に自分が弾くだけだし、そこまで時間かけてやる意味があるのか、と思ったとたんに止めました(笑)。プロにファイリングを頼むとお店によってはピカピカに磨いてくれるところがありますね。

 さてそうやって諸問題を解決するためにフレットの最終仕上げを行ったわけですが、効果はどうでしょう?早速ネックをボディに取り付けて弦を張ります。ロック式のペグなので弦の取り外し、張替えが本当に楽で助かります。

 調整のできたギターを弾いてみますと、おお!凄い!今までと全然違う弾きやすさ!手のひらがネックの一弦側の端っこで引っかかる感じも全然ないし、弦の上を指でグリスさせても全然引っかからない。しかもフレットの頭が前よりも細くなっているのでチョーキングやビブラートが抜群にやりやすい。

 音も本来のジャンボフレットの音になったような感じ。なんかジャンボフレットってフレットの先っぽに弦がちょこんと乗っているだけで、フレットだけで弦が鳴ってるような音がするイメージがあるんですが、そんな感じの音。フレットの先を狭めたんでそんな音になったんでしょうね、きっと。

 しかし、フレットの調整でこれだけ弾きやすさって変わるもんなんだな、と改めて実感。今までの弾きにくさはジャンボフレットのせいではなく、単にフレットの調整が悪かっただけ。ほんとうに全く別物か、と思うくらい弾きやすさが変わりました。

 私はエディがよくやるようにハンマリングとプリングを使って滑らかなフレーズを弾くのが以前から好きでよくやっていたのですが、フレットをジャンボに打ち替えてからはそれが上手くできなくなってしまって少しストレスを感じていました。とにかく指の滑りが悪く、音も上手く出なかったのです。

 それが今回ヤスリ仕上げを行うと、今までの指の引っかかり感、滑りの悪さ、弦の押さえにくさ、の全てが解消されて完璧!低音弦でも高音弦でも滑らかにハンマリングとプリングができます。これはホントーに楽だし、嬉しいし、弾いていて気持ちいい。

 やっぱりギターが弾きやすいかどうかという心理的なものが実際のプレイにも影響を与えますから、「なんか弾きにくいなぁ」「気持ち悪いなぁ」と思いながら弾くよりも「おおっ、このネック気持ちいい!」と思いながら弾く方が絶対にいいプレイができると思います。

 そういう意味では今回のフレットの調整は大正解でしたし、フレットの調整というものがいかに大切なものかということが改めてよく分かりました。

 皆さんもお使いのギターのネックがどうも気に入らないな、と思ったら案外フレット調整をしてもらうだけで相当な部分が解消できるかも知れませんよ。問題を抱えておられる方はぜひ一度プロにご相談してみてはいかがかと思いますね。

関連記事
フレット打ち替え