今日ふと思いつきました。世の中には少なからず嘘八百を並び立ててものすごい値段をつけてピックアップを素人に売りつけようとしている人がいるのですが、もしかしてこの人たちは本当は自分でピックアップを作っていないんじゃないかと。

 どういうことかといいますと、テキトーにそのあたりで売っている有名メーカーのピックアップを買ってきて、それをアメリカから仕入れたベースプレートとマグネットに交換してペタンと自社のシールをベースプレートに貼ればすぐに自社ブランドのピックアップなんて作れちゃうんですよね。

 この商売は楽ですよぉ(笑)。だって自分で一番大変なコイル巻き作業をしなくていいんですもの。ダンカンのセスラバーとかを仕入れてピックアップをバラし、ベースプレートとマグネットを交換すれば簡単にノンブランドの「オールドPAF完全コピーピックアップ」のできあがり。音はダンカンのセスラバーですから間違いなく大丈夫。仮にコイルを分解されて解析されたって「うーん、これはよくオールドPAFを研究して作ってある」という高い評価まで得られます(笑)。だって元がセスラバーだもの(笑)。

 しかもマグネットをオールドタイプの無研磨アルニコ5に交換することで微妙に音も変わるでしょうしね。セスラバーは磁力の違うアルニコ2ですからね。これにペタッと自社ブランドのシールをベースプレートに貼ったり、ポンチ使ってシリアル番号でも打ち込めば、こりゃいい商売だわ(笑)。原価だってベースプレートとマグネットを合わせても千円もしません。

 アメリカから一個アンダー1万円で買い付けたセスラバーの部品を交換して、それっぽい箱に入れれば見事にプライベートブランドのPAFコピーピックアップ商品が完成!コストは締めて1万円ちょっとくらい。作るのもピックアップをバラしてハンダ作業をするだけですから慣れれば10分、20分程度でしょう。

 こりゃいい商売だ。音は間違いないからたぶんどこからも文句は出ないし、後は買ってくれる人がいるかどうかだけがポイント。でもコストが1万円くらいかかってるんで、少なくとも1万5千円以上では売らなければ儲かりませんから、いろんなところから仕入れてきた情報を元ネタに自社ブランドの「神話」を作って高く売れるようなイメージを作り、そして販売ルートを作ることがポイント。

 なるほどなぁ、こういう商売のからくりはそう言うことかも知れないな。今はトムホームズの日本製もあるみたいですから、その工場からトムホームズの仕様に従って作ったボビンを横流ししてもらえば全くトムホームズと同じサウンドの出るピックアップが作れますしね。トムホームズと同じ3種類のPAFコピーを作るのだって簡単な話。そういう業界にコネがある人なら簡単にできるかも知れませんわね。

 これは中国で昼間正規品を作っている工場が夜ニセブランド品を作る工場に変身するのと同じような話です。きちんと正規品を作る技術とノウハウを持っているのですから、ニセブランド用に部品を横流ししたってものはちゃんとしてますからね。

 あぁ、そうかも知れないな。今まで日本人はモラルが高かったんでこんな商売あんまりしてこなかったわけですが、今の時代はなんでもありなんで一流メーカーの部品を使ったパチもん商売をする人がいても不思議はないですね。

 なんとなくそういう商売をしている人が世界中で多そうな気がしてきたなぁ・・。と、なれば信用できるのは老舗メーカーだけか(笑)。ということは私も明日からオールドPAFコピーのピックアップビルダーになれるわけだ(笑)!「じゃあ、やってみれば?」と言われそうですが、イヤですよ、そんなめんどくさくて胡散臭い商売。

 だって「神話」を作るのが大変じゃないですか(笑)。そんなあることないこと並び立てて自分を世界一のピックアップビルダーだ、って宣伝するのなんか、やっぱり私の良心が咎めますもの(笑)。

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