面白いピックアップはないかとヤフーのオークションをみていますと、案の定怪しいものを見つけました(笑)。

 自作の手巻きピックアップで、どうやらPAFコピーのものだそう。よくあるように「昔と同じワイヤーで、昔と同じように指先でテンションを調整しながらランダムに斜めに巻いています」とのこと。日本の某ぼったくりメーカーと同じ売り文句ですね(笑)。こうすると音抜けがよいのだそうですが、なんで?その理由が知りたい(笑)。

 使っているワイヤーも「国内では入手が非常に困難」なエナメルワイヤーだそうですが、ネットで見れば私が以前パーツを買ったMOJO Music Supplyというアメリカの楽器屋から簡単に入手できます。1巻で2-3個分のハムバッカーを作れるそうですが、値段は35ドル。3千円もしません。

 「アメリカの大手ワイヤー工場から直接買付け」だそうですが、ウソでしょ。だってMOJOやきっと他の電気店みたいなアメリカの小売店で簡単に買えるはず。なんでそんなすぐバレるウソをついてまでプレミア感をつけたがるのでしょう?

 またマグネットも「無研磨アルニコ5マグネット」で「数に限りがある」のだそうですが、こんなもんアメリカのebayあたりで探せばいくらでも売ってます。私も1個6ドルかそこらで買ったことありますよ(笑)。これもウソ、数に限りなんてありません。要するに「自分の手持ちはたくさんない」と言ってるだけのこと。

 締めは「材料が希少でかつ時間と材が揃ったときのみの製作」なのだそうですが、「材料が希少」というのは全くのウソだし、「時間と材が揃ったときのみの製作」というのは裏を返せば「納期はテキトーで気が向いたら片手間に作ります」という意味。全然プロ意識がありません。多少の言い訳が許されるオークションの場を悪用して自分のいい加減な商売をごまかしているだけですね(笑)。

 ちょっと調べれば嘘八百を並べているのがわかるような内容を、素人を騙して高く売りつけようとしているのがミエミエ。材料費だけでどう高く見積もっても3千円しないものを1万円で売って儲けようというこの甘い考え(笑)。

 「作るのに手間と時間がかかるからこの値段」と言いたいのでしょうが、買う方からすれば「別にあんたが時間かけて作ろうがどうしようが知ったこっちゃない」の世界。同じようなものがダンカンやディマジオから6千円程度で売られているのに(アメリカで買った場合)、なんで下手くそなヤツが時間かけて巻いてるだけのピックアップに1万円も払わなきゃいけないんでしょう?ワケわかんないです。

 まあ某ぼったくりメーカーのやるように、1個数万円とか十数万円と比べればマシな商売ですが、無名な個人のピックアップをご託を並べて1万円で売ろうというのはあまりに世の中を舐めてます。無名な素人が作ったピックアップなら材料費だけで作ってあげるくらいの気持ちじゃないとダメでしょうに。

 確かに音がよければそれなりに価値はあるんでしょうけど、そもそも書いてあることがウソばっかりなのですから信用できません。いけませんね、ウソは。でももしかするとヴィンテージギターとかヴィンテージピックアップやそのレプリカの商売なんて、こんなご託ばかり並べた嘘八百な世界なのかもしれませんね。

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