ディマジオ DP155F Tone Zone

2011/07/14 Thu 01:22

 さて次なるピックアップ比較テストは、とうとう登場しました、ディマジオ社製DP155F、Tone Zoneですね。

 ここのところ続いていたセイモアダンカン社製の一連のピックアップのテストに殴り込みをかけるかのごとく登場したディマジオ社製の代表的ピックアップですが、さあどんな音がするのでしょうか。楽しみですねぇ。

 手元に届いたピックアップはこんなものですね。

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 ひっくり返すとこんな感じ。

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 しっかりと「F」と書き込まれているのでFスペースになります。でも実際にギターに取り付けてみると、かろうじて1弦と6弦にポールピースがかかっているという程度で、それほどポールピースの真ん中を弦が通っているというイメージではありませんね。でもこれだけかかっていれば十分でしょう。

 ギターに取り付けた様子がこんな感じ。

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 さていつものように"You Really Got Me"を弾いている動画がこちら。



 正直このサンプルではよくわかんないかも知れませんが(笑)、いろいろと他のフレーズを弾いたサンプルは後日またアップします。

 実際にこのピックアップを使ってみた感想は、「思ったよりも悪くない」とですね。昔弾いたディマジオのスーパーディストーションみたいにアタック音が潰れてしまうこともありませんし、結構アタック音はしっかり・くっきり鳴ってくれます。

 それとサスティンが凄い(笑)。オープンを鳴らして放っておけばいつまででも鳴っている感じ。でも意外とグチャグチャな音じゃないです。むしろセイモアダンカンのJBのほうがよほどコードを鳴らすとグチャグチャな感じがします。

 サウンド的にはとってもストレートな感じ。ピッキングのニュアンスとか、絞り出すようなトーンとか、そんなのはあんまり関係なく、ただひたすらにストレートに弦の音をアンプに伝えて歪ませる、という感じでしょうか。ダンカンのピックアップばかりテストしてきた流れとしては、このToneZoneの「絞り出さないストレートなアタック音」というのがものすごく新鮮に感じました。

 ただ明るい、ブライトなサウンドではありません。ミッドとローが強い、太いサウンドです。でもパワーがあるのでピッキングハーモニクスなどは綺麗に鳴ります。タッピングハーモニクスはJBほど綺麗に鳴りませんね。特にポジションから3フレット上のタッピングハーモニクスはあまり綺麗ではありません。これはちょっと意外でした。

 これをディマジオのサウンドというのかどうかは私にはわかりませんが、少なくともダンカンの59などのビンテージタイプのピックアップとは明らかに対極にある製品ですね。聞き比べてみるとこの違いはどなたの耳にも明らかなはずです。

 でもこれはこれで良いピックアップではないでしょうか?確かに好みかどうかと言われれば今ひとつピンと来ないところもありますが、ただしっかりとして気持ちよく伸びるサウンドでギターをプレイしたいときには、その願いを叶えてくれるピックアップだと思います。

 JBのようにバッキングを弾くときにクセがありすぎて困るワケでもなく、ソロもピッキングを潰さずよく歪んで伸びやかに鳴るという、ある意味ハードロック向きに良いとこばかり集めたピックアップのように思えます。「蚊のようなサウンド」とか「チェーンソーのような音」と表現されるディストーションサウンドがこのサウンドなのでしょうが、思ったよりも耳には痛くないです。

 サウンド的にはFUCKアルバムあたりからあとのエディというイメージもありますが、必ずしもそれだけではなく、90年代ごろから広く始まったハードロック、へヴィメタルの典型的なギターサウンドのイメージと言った方がよいかも知れません。こういったサウンドを「良いギターサウンド」のイメージとしてお持ちの方もたくさんおられると思いますし、そう思わせる魅力を持っていると思います。

 こういったハイパワーなピックアップに対して「初心者向けの、誰にでも簡単に弾けるピックアップ」と揶揄される方も時々おられますが、ハイパワーピックアップはそれはそれで気をつかって弾かないと様にならないんで決してそのような指摘は当てはまらないと思います。

 だって現実的に上手いプロがハイパワーのピックアップを使っているわけですし、ローパワーのピックアップよりもずっときちんと弦のミュートをしないとしっかりとしたサウンドが鳴りませんので、これはこれで別のテクニックが要求されると思います。単純に好みの問題ではないでしょうか?

 またこのしっかりとした太い伸びやかなソロのトーンなどはバイオリンなどの弦楽器のサウンドにも似ていて、これはローパワーのピックアップでは決して出すことのできないサウンドです。こういったソロのトーンはToneZoneのようなピックアップの最大の魅力のひとつではないでしょうか。

 もうちょっといろんなフレーズを弾いてコメントを増やしていきたいと思います。

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