えー、今回は先日ベースプレートの改造をして我がギターに取付可能となったセイモアダンカン社製、SH-1 ’59モデルの比較テストを行っていきたいと思います。

 ご存じのようにこのモデルはもう相当期間セイモアダンカンから発売されているモデルで(30年以上くらい経つかな?)ベストセラーピックアップのひとつです。トムホームズだのなんだのといったメーカーがまだなかった頃であれば音もルックスもオールドPAFの完全コピーと絶賛されていたピックアップですね。

 PAFを知らない私にとっては、このSH-1がどこまでPAFに似ているのかは想像もできません。とりあえずギターに取り付けてサウンドチェックしてみることにします。で、今回から趣向を変えていつもの"You Really Got Me"も演奏動画付きでアップすることにしました。ついでにちょっとブルージーなフレーズも一緒に。





 弾いてみた感想ですが、まず第一印象として結構パワーがあって粘っこい音がするな、という印象ですね。もちろん以前につけていたJBやカスタムカスタムよりは弱いのですが、非力なピックアップというイメージではないです。弦にもピッタリ近づけてセットしているわけでもないし、JBやカスタムカスタムをセットしたのと同じくらいに離してセットしています。

 録音した音を聴くと結構ハイもよくでているのですが、弾いている印象としては思っていたよりミッドが強い感じがします。もっとTバッカーと同じような音がするのかと思っていましたが、Tバッカーよりずっと色気のある音がします。(ただTバッカーは弦に近づけすぎていたかも知れないので、もう一度いろんな設定をしてTバッカーをチェックする必要があります)

 高音の美しさやバランスの良さはカスタムカスタムの方が上かな、という気がしますが、しかしこの59もさすがにベストセラーなだけありますね。やはり向いている音楽としてはヘビーメタルよりは70年代、せいぜい80年代初頭くらいまでのロックやブルース、フュージョン、ジャズなどが向いているように思います。

 それほどパワーがあるわけでもなく、凄まじい音圧でロングトーンを鳴らし続けるピックアップとは全く異なるタイプですから、どうしてもピッキングやフィンガリング、ビブラートなどのニュアンスをよく伝えてくれるサウンドになってしまいます。

 そのせいでどうしてもニュアンスをつけてねちっこいフレーズを弾きたい気分になるのがこのピックアップの特徴でしょうね。Tバッカーやカスタムカスタムと比べてパワー感を感じるのはマグネットが強力だからなのか、それともボビンのトーン設定がそうなのかはよくわかりませんが、弾いていてパワー不足を感じることは全くありません。

 しかもボリュームを少し落とすとすぐに歪みがスッと消えてくれますし、そういう意味でもとてもコントロールしやすい、いろんな音を出すことが可能なピックアップです。ヘビメタ以外のジャンルではとても使えるピックアップですし、なかなか素晴らしい製品だと思いますね。

 タッピングハーモニクスを多用するプレイにはあまり向いていないピックアップのように思いますが、オーソドックスにギターをプレイするにはとても使える範囲が広くどんなギターやどんな音楽にも使えるピックアップだと思います。

 今回はソロフレーズ中心にチェックしましたが、次回はいろんなリフやコードを弾いてみてその音をチェックしたいと思います。

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