ピックアップ比較の企画も現在までT−バッカー、JB、カスタムカスタムと3つのピックアップを比較してきましたが、現時点でのベストピックアップを選んでおきたいと思います。

 私が使った感想では、この3つの中でベストなのはカスタムカスタムですね。私がエディ・ヴァン・ヘイレンの昔のサウンドやプレイが好きだから、という理由ももちろんありますが、それ以上にエディモデルだと知らないで使っていた時からコードを弾いたときの音の分離の良さ、パワー、アタックのトーンや全体的なトーンのバランスが好きだったからです。

 とにかくこのカスタムカスタムはマーシャルサウンドと組み合わせて弾くとコード、ソロともにとても綺麗で気持ちイイ音がするんです。「綺麗」「繊細」という言葉が本当にピッタリするピックアップです。でもサスティンもニュアンスも十分にあって凄く不思議な魅力を備えたピックアップですね。

 単音で弾くときにはJBほどの強烈なニュアンスや色気はありませんが、それでも十分ピッキングでいろんなトーンを出せます。ピックが弦に当たるときのアタック音もとてもよい音がします。FUCKくらいまでのエディのいろんなフレーズを弾いて録音して聞くと本当にエディに良く似た音がするので自分でも嬉しくなりますね。

 エディサウンドを再現したいという私のニーズからするとこのカスタムカスタムが現時点ではベストですね。

 それとJBもものすごくいいです。確かにベストセラーと呼ばれるだけの分かりやすい魅力がJBにはあると思います。JBはソロを弾いているときにとにかく気持ちイイ音がするんですね。パワーがあって良く音が伸びますし、それでいて荒々しいトーンでもないですし。ソロのトーンだけに関して評価をするならばJBがベストですかね。

 ただJBの最大のマイナスはコードを弾いたときのトーン。これは最初にギターに載せてレビューを書いたときから気になっていたことですが、歪ませた音でコードを弾くととにかく下品。全ての弦の音がミッドのトーンに集まりすぎているのでボスのディストーションやオーバードライブをかけてコードを弾いているようなグシャグシャ感が炸裂するのです。もうそれは自分でギターを弾いていてイヤになるくらいの下品さとグシャグシャ感(笑)。

 イメージとしてはVH3アルバム以降のエディの音です。ピーヴィーのEVHモデルと5150アンプを使って鳴らしている音とよく似ています。とにかくコードを弾いたときの音は最低。「よくこんな最低の音であんたギター弾けるな」と他人事ながら思うくらい最低です。

 それを解消させるためには弦からかなり離してピックアップをセッティングすればいいんですが、そうしてしまうと単音で弾いたときのJBの魅力も減ってしまうのです。なのでJBはレコーディングなどでソロだけを弾くために使うギターにつけるのであれば最高。エディのようにバッキングでコードをかき鳴らすようなプレイやちょっとテンションが入ったようなコードを綺麗に鳴らす必要がある場合には止めた方がいいです。

 もし女性にたとえるならJBはエロエロ感丸出しの肉感イケイケ女性、カスタムカスタムはスレンダーで綺麗な女性という感じですかね(笑)。これでもかと積極的にやってくる肉感イケイケも「おおっ」って感じでいいんですが、毎日エロ一辺倒だと疲れて飽きてきます。一方でスレンダーはそばにいるだけで毎日「ああ綺麗だな」と思えて、パッと見には「私エッチなんか嫌いです」みたいなフリをしていながらスイッチが入ると結構乱れるエロさがたまらないという・・、そんな感じですかね?(笑)たとえが若干ワケわかんないですが(笑)。

 T−バッカーはですね、まあ基準サウンドですよね。これが最もスタンダードな音ですからね。普通にいい音がしますが、これといった個性や特徴はありません。ビンテージピックアップである、骨董品に近くなってきている、ということが最高の魅力でしょうか(笑)。たとえる女性も特にないですね、お母さんや娘、妹みたいな感じ?つまり異性として感じない、家族って感じでしょうか(笑)。

 ということで今テストしたピックアップの中で私が一番使いやすくて音も良いと思ったのはカスタムカスタム。でも理想はカスタムカスタムのバッキングのサウンドに、ソロの時のJBのトーンがあることですね(笑)。ソロの時だけイコライザー踏んでミッドをブーストすればいいんでしょうけどね・・。

 でもまだまだこれからもテストは続きます。更なるベストピックアップを探して頑張ります。

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