最近「ピックアップ直付け」というキーワードでこのブログにたどり着いてこられている方が多いです。それだけピックアップの直付けに興味をお持ちの方が多いということですね。

 最近はピックアップを直付けしたモデルも多数メーカーより販売しているようで、結構市民権を得たスタイルなのかも知れません。でそういった直付けモデルについて書かれたサイトなどを見ていますと「サスティンが長くなる」とか「ボディの木の振動を拾って音が太くなる」とか書かれています・・。

 まあよくわかりません(笑)。やっぱり世の中にはそういう俗説が強いんですねぇ。私自身は直付けされたギターは20年以上前に先輩からもらったギターを何度か弾いたことがあるだけですが、はっきり言ってハウリングだらけでひどいサウンドでした。ピックアップの足が直接ボディに接触してやたらとボディの雑音を拾うのでコンコン、カツカツ、うるさいこと。

 「ボディのノイズを拾うのだから弦の音も拾うだろ?」と思ったあなた、賢い(笑)。でも実際はそうでもないんです。ボディに直付けしてピックアップがボディから拾っているのはボディを叩いたときなどの衝撃音だけ。弦の音なんてほとんど拾ってません。

 ウソだと思ったら前にもこのブログに書きましたように、試しにピックアップを弦の下以外の場所にネジ止めして(例えばストラトだったらピックガードのねじ穴などに固定しみて)アンプで鳴らしてみてください。ええい!しょうがないので私が実際にやってみますのでよく音を聴いてくださいね!



 いいですか、これ、最近私がピックアップの比較テストを行っているのと全く同じPODのセッティングで鳴らした音です。セイモアダンカンのSH-1、59モデルをストラトのピックガードとボディの間に挟み込んでネジでしっかりと固定させました。弦の音の合間にカツカツと音がしているのは私が時々ピックアップの足やコイルを指で叩いている音です。弦の音と指でコイルや足をはじいた音とどちらが大きな音です?

 これでわかっていただけますか?これだけ歪ませた音で鳴らしてもこんなわずかな音しか鳴ってないんですよ?この程度の音をボディから拾っていることが、実際のギターサウンドに影響あると思います?これがサスティンの長さに影響を与えると思います?これが原因で音が太くなると思います?

 ボディからピックアップが拾っている音なんてこの程度なんです。だからボディにピックアップを直付けしたって意味ありません。逆に足から伝わるボディのノイズを増幅して拾うことしかその効果はありませんのでやるだけ無駄です。

 皆さん弦の下にピックアップを直付けして鳴らすからボディの音を拾っていると錯覚しているというか、信じ込みすぎなんです。ボディの音を本当にきちんと拾っているのなら弦から外した部分にピックアップを直付けしても音が出るはずなのに、実際にやってみればこの結果です。

 ですからあらためてはっきりと言います。ピックアップのボディの直付けなんて全く効果ありません!単に気分的なもの、見た目だけの話です。エディのギターサウンドもピックアップを直付けしているから音が変わる訳じゃありません。エディが勝手にそう信じているだけです。

 エディのギターの音が良いのは、ただ単に彼がギターをよい音で鳴らすテクニックを持っているだけのこと。本当にそれだけです。

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