オールドギターサウンド

2010/06/13 Sun 20:00

 そうそう、私も最近になってやっと分かったことなんですけど、もしオールド風のギターサウンドを再現したいと思っておられる方がいるとすれば、一度やって見て欲しいことがあります。

 それはピックアップの高さを下げること。どうしてもロック系の音楽をやっているとピックアップはギリギリまで高くセットしたくなるのが人情だと思いますが、これを敢えて低くセットします。特に低音弦で心持ち低くセットしてみます。

 そしてこの状態でマーシャルアンプにでもつなげば・・・、あらら、あっさりと昔のロックギターの音が。ジミーペイジのようなレスポールサウンドにしたければ、普通のレスポールモデルに普通のパワーのピックアップを低めにセットするだけであっさりとできあがっちゃうはずです。

 これはねぇ、ピックアップって結構弦との距離がシビアで、少し離れちゃうと全然弦の音を拾う強さが変わっちゃうんですね。高音弦はあまり下げちゃうと音そのものが弱くなっちゃいますが、低音弦は元々音量がありますので少しピックアップを低くすることでアタックが強調されるサウンドになるんですよね。というかアタック以外の弦の音が小さくなっちゃうというか。

 そのサウンドが凄く昔風なのです。別にオールドPAFなんか使う必要なんてありませんよ。普通のノーマル、或いはローパワーのピックアップを低くセットすれば多分いくらでもヴィンテージサウンドは再現できるはず。ピックアップの拾う音が小さくなっちゃうんで、ピッキングも自然と強くなるんですよね。だから余計にアタックが強調されるサウンドになるし、当然強弱やニュアンスも付けやすいですし、音の減衰も早いです。

 だってね、そもそも昔のレスポールってピックアップにカバーが付いてますから、カバーが付いているだけ弦との距離は離れているんですよね。つまりオープンのピックアップより絶対的に弦から離れてピックアップをセットせざるを得なかったのです。だから必然的にああいうサウンドになっちゃうわけで、カバーのないピックアップで似たような音を出したかったら弦との距離を離せばよいわけです。

 で、ハイパワーのピックアップだとなぜ「古い」サウンドが出ないのかといえば、ピックアップの音が太すぎるから。太いとピッキングのニュアンスがでないのです。もちろんわざとピッキングのニュアンス、アタック音を減らしたいという人もいるでしょうからこれは好き好きですが、オールドサウンドを再現したいというのであればハイパワーピックアップではダメです。

 そういう意味でピッキングのニュアンスを綺麗に拾ってくれるピックアップを低めにセットして鳴らしてやれば60年代70年代あたりのギターサウンドは比較的容易に再現できると思いますよ。一度ぜひお試しあれ。

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