マグネット比較大会

2010/06/01 Tue 18:34

 アメリカからPAFレプリカ用のマグネットが届いたので、今日は各マグネットの比較をおこなってみたいと思います。

 まず最初はTバッカーのマグネットです。久しぶりに見ますと結構色は黒いですね。オリジナルのPAFからギブソンのピックアップに受け継がれている伝統的なスタイルのマグネットと言えるでしょう。材質はアルニコ5だそうです。

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 ご覧になってお分かりのように、下でご紹介するレプリカ用マグネットやダンカン59用のマグネットと比較すると、マグネットの両端の処理がとても適当であることが分かります。他の二つのマグネットが長いマグネットの棒を綺麗にカットしているのに対し、Tバッカーのマグネットは金属を型に流し込んで作っているように見えますね。

 そういう意味ではとても原始的というか、手作りっぽいマグネットです。このマグネットの形の適当さが、先日「Tバッカーはマグネットの形がちょっと変わっているのでコピーものを作りにくい」と書いた理由です。

 そしてこれが先日届いたPAFレプリカ用のマグネットです。材質はアルニコ5です。本物のオールドPAFとほとんど同じルックスをしています。オールドPAFでは結構綺麗にカットされたマグネットが使われていたのに、Tバッカーの頃はヘニョヘニョなマグネットになっているところがとても不思議です。

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 Tバッカーのマグネット比較するとこんな感じです。表面の処理は粗くどちらもよく似ていますが、サイズや製造工程は明らかに違うように見えます。

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 最後がダンカン59用のマグネット。こちらもアルニコ5ですがとっても綺麗に表面が削ってあって、他の二つとは明らかにルックスが違います。ダンカン59は細部にわたってオールドPAFをコピーしていますが、マグネットのルックスはそれほど似ているようには見えません。

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 三つのマグネットを比較しているのがこちら。Tバッカー用のマグネットだけがサイズが小さめです。これはオールドPAFの後期からマグネットのサイズがそれまでのものと比較して小さくなったからですね。理由はよく分かりませんが、一説によれば当初のPAFでは種類がまちまちだったアルニコ磁石を磁力の強いアルニコ5に統一したことに伴って、少し磁力を抑えるためにサイズを小さくしたのではないかと言われています。

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 ちなみにこちらが本物のPAFのマグネット(参考ページ:RAIZEさんのページ)オーナーさんはアルニコ5ではないかと推測しています。アメリカから届いたレプリカ用マグネットとよく似ています。最近はオールドPAFと同じようなルックスをしたマグネットが簡単に手に入りますから、今どきのPAFコピーピックアップにはこのようなマグネットが多数使われていると思います。

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 と言うことでマグネットをご紹介しましたが、先日ブログに書いた予定通り、Tバッカーはオリジナルのマグネットに戻し、Tバッカーのマグネットが付いていたダンカンカスタムにはPAFレプリカ用のマグネットを付けてカスタムカスタム仕様(本当のカスタムカスタムはアルニコ2)とし、そして59にも同じくPAFレプリカ用のマグネットを付けます。

 ダンカン59のオリジナルに付いていたマグネットとカスタムのオリジナルのマグネットは余ってしまいますが、また用途が見つかるまで休んでもらおうと思っています。またいずれかのピックアップでパワーが欲しくなったらカスタムのセラミックマグネットが活躍するかも知れません。

 世の中ではセラミックマグネットはあまり人気がありませんが、これはこれでクリーンでエッジの効いたサウンドがしますから、クリアな音を鳴らしたいジャズやローとハイのエッジを効かせたい場合のロック系の音楽にはとても合っていると思います。

 まあマグネットもそれぞれの使い方だと思います。

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